内容説明
これまで世になかった事業を世に送り出そうとする企業家は数多くの壁にぶつかる。しかし、どんなに壁が高くても、乗り越える方法を考えだすのが企業家である。起業するということは、できない理由より、できる方法を考える人になるということである。「起業したい」と思ったら読む本。
目次
事業における構想
第1部 基本的概念の理解(事業の概念と事業主体;いま、なぜ事業構想か;経済変動に対する反応)
第2部 事業構想の全体像の把握(構想全体のプロセス;問題把握;アイディア・ワーク;事業のコンセプト;事業構想のマネジメント)
第3部 事業構想の実践に向けて(事業構想家のプロフィール)
第4部 事業構想大学院大学の構想―対談・事業構想のマネジメント
事業構想の展開を支える人財
著者等紹介
清成忠男[キヨナリタダオ]
1933年生まれ。1956年東京大学経済学部卒業。1973年法政大学経営学部教授。1996年法政大学総長・理事長(2005年まで)。現在、法政大学学事顧問。事業構想大学院大学学長代行。この間に、京都大学大学院経済学部研究科、東京大学大学院教育学研究科、北陸先端科学技術大学院大学、東京大学経済学部などの講師。財団法人大学基準協会会長、沖縄振興開発審議会会長、中央酒類審議会会長などを歴任。専門は企業家論、地域経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
16
H・チェスブローは、事業モデルとはアイディアやテクノロジーを経済的な結果に結びつけるための仕組みであるとした(33頁)。異質人財との共創に着目すべきである。知的活動の意義を理解し、人を活かすマネジメントが重要になる(67頁)。ハイエクは、経済の現場で意思決定に重要なのは、科学的知識よりも、企業家が察知し掘り起こした独自の現場知識であると主張(74頁)。地域、産業面に着目し、知識の類型的差異の意義を明確にしたのはアスハイム教授。地域イノベーション論、クラスター解明に行きつく。知識類型論となる(81頁)。2014/12/26
かつどん
8
事業構想大学という存在を知り、たどり着きました。 これからの世の中、何を生み出すべきなのか→①何を問題とし、解決案を生み出すのか。②新たな価値を生み出す、創造への効果的なステップがあるのか?という事が分かれば良いなと。あまり目的は達成された気分にはならかったな・・・。今後の進展に期待したい。 前半部分では、結論となってる箇所の具体的な根拠も知りたかった。 後半の企業事例はそれぞれの企業の考え方が参考になりました。2016/09/19