出版社内容情報
言語を含み込んだコミュニケーション過程を、社会文化的な現象として理解するための精緻な理論とはいかなるものか。
内容説明
難解をもって知られる、現代北アメリカを代表する言語人類学者の論考に詳細な解説をつけた、はじめての論集。オリゴを基点としたコミュニケーション過程のなかに、文法、語用、談話、社会、文化、心理、歴史、その全てを統一的に捉えなおす精緻な理論。言語、認知、相互行為など、コミュニケーション実践に焦点を据えた現代社会文化研究の先端、極限を“今ここ”に刻印する。社会文化コミュニケーション論による「言語学」の超克、そして、「認知科学」、「人類学」の再構築。
目次
第1章 シルヴァスティンの思想―社会と記号
第2章 転換子、言語範疇、そして文化記述
第3章 言語、そしてジェンダーの文化―構造、語用、イデオロギーが交叉する場で
第4章 言及指示階層の認知的含意
第5章 メタ語用的ディスコースとメタ語用的機能
あとがき コミュニケーションの人類学―社会文化と言語研究の基点に向かって
著者等紹介
シルヴァスティン,マイケル[シルヴァスティン,マイケル][Silverstein,Michael]
1945‐。シカゴ大学人類学部、言語学部、心理学部教授(Charles F.Grey Distinguished Service Professor)。ハーバード大学大学院博士課程修了(言語学、Ph.D.,1972年)専門は言語人類学、社会言語学、言語イデオロギー論、言語思想史、記号論、認知論、文法論、言語接触、北米・豪州先住民諸語など
小山亘[コヤマワタル]
1965‐。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授。シカゴ大学大学院博士課程修了(言語学、Ph.D.,2003年)専門は言語学、語用論、社会言語学、言語人類学、社会記号論、批判的応用言語学など
古山宣洋[フルヤマノブヒロ]
1967‐。情報・システム研究機構国立情報学研究所准教授。シカゴ大学大学院博士課程修了(心理学、Ph.D.,2001年)専門は心理言語学、生態心理学など
榎本剛士[エノモトタケシ]
1978‐。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士後期課程院生。専門は、社会記号論系言語人類学の枠組を援用した英語教育研究
永井那和[ナガイトモカズ]
1980‐。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士後期課程院生。専門は、語用論、メタファー論、音楽記号論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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