内容説明
ニューヨークの建築をテーマに、その象徴であるスカイスクレーパーからあまり知られていない珠玉の小建築までをあますところなく取り上げ、世界中で最も躍動的な都市であるニューヨークの豊かな建築言語を読み解く。ニューヨークの歴史を華やかに彩る建築様式の変遷と美術運動を軸として構成する、読み応えのあるビジュアルガイド。
目次
古典様式&コロニアル様式(自由の女神像;監獄船慰霊碑 ほか)
ルネサンス様式(グランド・セントラル駅;ザ・ダコタ ほか)
さまざまな装飾様式(アメリカン・ラジエター・ビルディング;ザ・ウールワース・ビルディング ほか)
初期モダニスト(国連本部ビル;ニューヨーク近代美術館(MoMa) ほか)
モダン&ポストモダン(ニューヨーク・タイムズ・ビルディング;コニーアイランド駅 ほか)
著者等紹介
ジョーンズ,ウィル[ジョーンズ,ウィル] [Jones,Will]
カナダ・オンタリオを拠点に活躍するジャーナリスト、作家。建築とデザインを専門とし、各国の建築デザイン誌に15年以上にわたって寄稿を続けている
乙須敏紀[オトストシノリ]
九州大学文学部哲学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
88
ギリシアやローマ様式が多いのに驚く。コロニアル様式は実際に移民が入ってきて土地の風土に合わせて英・仏・蘭・独の様式で家を建てたのだから、建築の流入過程が日本とはまったく違う。ルネサンス様式は大雑把にいって古典様式をおしゃれに着こなした感じ。これほどの多様性を抱えながら、20世紀にアールデコやモダニズムの高層ビルを林立させたNYはすごいと思う。現代のデジタルデザインというのか、空に向かって波打つ8スプルース・ストリートには目を瞠った。でも、この国による東京大空襲のことを思うと、とても悲しく複雑な気分になる。2019/07/21
Tomoka
1
建築の宝石箱という著者の言葉通り、ニューヨークは様々な様式が入り乱れて建ち並び、ヨーロッパとはまた違う刺激と美しさがありました。 ニューヨーク建築を様式別にまとめたもの。写真と解説、手描きの図面やパース、ディテール付きなので見どころがどこなのか分かりやすいです。この本のおかげで観光本にはない面白い建築に旅先で出会えました。ざっくりと地図に落とし込んでますが土地勘がないと分かりにくいので、詳細はGoogleマップで補完しました。2016/11/13
旅猫
0
いつか行くNYのための読本。2013/07/11