内容説明
「東アジア共通法」は可能か、可能であるとすれば、それはいかなる形をとるのか?この問に学問的に答えるための前提として、本書は、東アジアにおける「伝統的法文化と近代法の継受」問題についての日中韓3国における研究の現状と将来について考える。
目次
第1部 「法の継受と創造」に関する研究の現状と課題(日本における「法の継受と創造」に関する研究の現状と課題;西洋法の伝来とその学問的自覚―中国における外国法移植研究の横断的考察;韓国民法学における「法の継受と創造」に関する研究の現状と課題―若干の歴史的考察を含めて)
第2部 伝統的法文化の比較研究―共通法形成に向けて(アジアの伝統的法文化に関する研究の現状と問題点―日本の場合;中国の伝統的法文化と欧米(日本)民法の影響―中日両国の民法近代化の比較研究の視角から
韓国における伝統法研究の現状―朝鮮王朝時代の法制度を中心に
ヨーロッパの共通法(ユス・コムーネ)経験と東アジア)
第3部 コメント(法継受・伝統法文化と東アジア共通法考察の視座―韓国の視点から;物語の作り方について―馮玉軍、朱芝弘、姚輝、文竣暎4報告へのコメント;中国原国家法体制をどう理解するか?―水林彪氏の批判に答える)
著者等紹介
水林彪[ミズバヤシタケシ]
一橋大学大学院法学研究科教授、日本法制史。法制史学会代表理事(2004~2008)、日本学術会議会員(19期)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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