内容説明
アドラーの「幸福論」。自分の本性を知れば世界は驚くほどシンプルだ。心理学の巨匠アドラーが「人間の本性」を詳細に明らかにしていく。
目次
はじめに 人間の本性を知るということ
第1章 いつ人間の本性はつくられたのか
第2章 なぜ人間は集い群れるのか
第3章 何が子どもの性格をつくるのか
第4章 何を子どもは空想するのか
第5章 なぜ人間は評価されたがるのか
第6章 どのように人間は準備するのか
第7章 どうして男と女は関係するのか
第8章 どのようにきょうだいは影響しあうのか
著者等紹介
アドラー,アルフレッド[アドラー,アルフレッド] [Adler,Alfred]
1870年~1937年。オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイトおよびユングとともに現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立し、個人心理学を創始した。実践的な心理学は、多くの人々の共感を呼び、アドラーリバイバルともいうべき流行を生んでいる
長谷川早苗[ハセガワサナエ]
独日翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
28
たまに、ゴシ太。人間の能力検査(ゴシ太)はこれまで成果を出してきていません(152頁)。残念だ。7月には適性検査を何年振りか、受けることにはなるが。準備しなくていいというけど。50歳あたりは、危険な年齢(ゴシ太)。女性の場合であるが。おっさんもユーチューバーしか考えられない追い込まれ方をされております(苦笑、冷笑)。自虐番組になってきたのかな? というか、底辺も頂点もある程度経験はしてきた。昔の中流社会ってよかったな。みんながカローラに乗れて家族サービスみたいな。 2021/05/18
かるてぶらんしぇ
3
子どもは大人よりできることが少ないので、誰しもが必ず他者(大人又は自分より優れた子ども)に対して劣等感を抱くフェーズが存在する。この段階で子どもたちは、「他者に勝るための力」を追求するようになり、これが1つずつ達成されることで自己肯定感を増していく。大人になるにつれてできることが増えるはずなので過剰な劣等感を大人が持つのは不自然に感じるが、子どもの頃出来ないことを笑う大人が周りにいることで、他者に勝りたい欲求が強くなり承認欲求と劣等感の強い大人を作り上げてしまうのだそうだ。教育とは恐ろしいものである。2020/03/11
みゆき
2
世界や人生に対する誤った認識から脱し、社会の中で他者と共生していくためには、「共同体感覚」を養うことが必要である。世界を敵視し、他者に対する優越や力を追求したり、言い訳を探して課題を避けたりするといった行動パターンの背景には、幼少期の養育環境やきょうだい構成が深く関わっている。影響を受けやすい幼少期に獲得された認識を変えるためには、教育、特に自発的な学びが重要だと思う。自らの誤った認識に気づき、人生のライン(方向性)を捉えることで、自分の行動パターンを自覚し、軌道修正を図ることができる。2020/08/12
Haruki
1
1926年著作で講座ベースの構成のため、語り口は平易である。人間の理想像を、共同体の中で普遍的妥当性をもって生きられる人、すなわち共同体感覚を育み、実行できる人とする。個人心理学は、個人の生き方が子ども時代の目標への在り方で態度がほぼ決まっているとし、大人はその変形でしかないという。子ども時代には主に文化的要因、身体器官的要因で劣等感を抱きやすく、それが力への追求となって優越を求めることになる。女性や末っ子も社会、家族構造的に劣等感を抱きやすい状況にある。時代変化の中でも普遍性がある心理構造が見えてよい。2021/03/18
KJ
1
古典に学ぶ。1926年の本。普遍的今でも理にかなう本。幼児教育から人生最後の男女まで。特に「男らしさ」に自信がない男たちへのくだり。 男と女は、仲間として共存していくべしと。 なるほど。2020/07/11
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