出版社内容情報
日本ナショナリズムの源流から形成・確立期、崩壊、そして復活までの全過程を通して叙述した初めての著作。
内容説明
日本ナショナリズムの源流から形成・確立期、崩壊、そして復活までの全過程を、通して叙述した初めての著作!
目次
1章 日本ナショナリズムの源流(本居宣長の「異様な」中国批判;古事記・神代の巻を読む ほか)
2章 国学と水戸学にみる初期ナショナリズム(「異国船」の来航と危機意識の深まり;「国学」が描く日本像と天皇像 ほか)
3章 日本史の中の天皇制―天皇制はどうしてかくも長く存続できたのか(古代―天皇が統治者だった時代;摂関政治と院政時代の天皇 ほか)
4章 幕末の動乱と天皇(制)復権への六つの道程(光格天皇の登場と「尊王」意識の高まり;ペリー艦隊来航から開国まで ほか)
著者等紹介
梅田正己[ウメダマサキ]
1936年2月、唐津市に生まれる。一橋大学社会学部を卒後、出版社勤務をへて72年、仲間と共に出版社・高文研(当初の社名は高校生文化研究会)を設立、高校生・高校教師を対象に『月刊・考える高校生』(後に『ジュ・パンス』と改題)の発行とあわせ教育書を手はじめに人文書の出版を続ける。81年から沖縄大学との共催で沖縄戦の戦跡・基地のフィールドワーク「沖縄セミナー」にとりくんだのを契機に、沖縄が直面する問題の書籍を数多く出版する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんすけ
11
常識的なことばかり書かれている。だが多くの日本人が認めない常識とも云える。 日本で流布する言葉には不可解なものが多いが、中でも「万世一系」はその最たるものだろう。 天皇家が確立したのは大化改新以降であり、それ以前は蘇我氏や物部氏などの勢力争いが続いている。 聖徳太子も蘇我氏の庇護があっての存在だったことは古代史に明らかである。 中大兄皇子による蘇我入鹿暗殺は王権確立闘争でもあった。 その後のも知られるところだけでも、壬申の乱、薬子の変、保元の乱、南北朝の乱と云う皇室内部の血なまぐさい政権争いが列記できる。2019/10/30
えとろん
0
シリーズの序章的な位置づけといえる。日本ナショナリズムの起源として、本居宣長を持ってきているのは面白い。いくつか本居宣長の本を購入してしまった。2021/11/09
YN
0
いわゆる明治維新と天皇制の関わりを、もう一歩詳しく書いて欲しかった。2018/12/04