リテラシーズ叢書<br> 複言語・複文化主義とは何か―ヨーロッパの理念・状況から日本における受容・文脈化へ

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リテラシーズ叢書
複言語・複文化主義とは何か―ヨーロッパの理念・状況から日本における受容・文脈化へ

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  • サイズ A5判/ページ数 177p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784874245057
  • NDC分類 807
  • Cコード C3080

出版社内容情報

「ヨーロッパ言語共通参照枠」(CEFR)の背景にある複言語・複文化主義について,その源流を辿りつつ,欧州と日本等の状況を概観。それぞれの言語教育分野における受容と文脈化の現状について,様々な立場からの論考を収録。

序 複言語・複文化主義の受容と展望(西山教行)

第1部 複言語・複文化主義とは何か―ヨーロッパの理念・状況から
 1. 欧州評議会の言語教育政策(山本冴里)
 2. 複言語・複文化主義の形成と展開(西山教行)
 3. 複言語主義理念の受容とその実態(福島青史)
 4. 「ヨーロッパ教育」における「複言語主義」および「複文化主義」の役割(山川智子)
 5. 言語教育機関におけるCEFR文脈化の意義(櫻井直子)

第2部 アジア・日本における受容・文脈化の現状と展望
 1. 「移動する子ども」として成長した大学生の複数言語能力に関する語り(尾関史・川上郁雄)
 2. 日本語学習者における複数のジャンルの獲得(大平幸)
 3. 『JF日本語教育スタンダード試行版』における複言語・複文化主義(山本冴里・新井久容・古賀和恵・山内薫)
 4. 多言語・多文化に開かれたリテラシー教育を目指して(福田浩子・吉村雅仁)
 5. 台湾の郷土言語教育が示唆すること(林初梅)
 6. 議論形成の場としての複言語・複文化主義(細川英雄)

第3部 複言語・複文化主義関連文献一覧
 複言語主義に関する主要な先行研究・公式文書

相互文化性の研究指標を求めて―あとがきにかえて(細川 英雄)

【著者紹介】
細川 英雄 (ほそかわ ひでお) 早稲田大学大学院 日本語教育研究科 教授
西山 教行 (にしやま のりゆき) 京都大学大学院 人間・環境学研究科 准教授

目次

第1部 複言語・複文化主義とは何か―ヨーロッパの理念・状況から(欧州評議会の言語教育政策;複言語・複文化主義の形成と展開;複言語主義理念の受容とその実態―ハンガリーを例として;「ヨーロッパ教育」における「複言語主義」および「複文化主義」の役割―近隣諸国との関係構築という視点から;言語教育機関におけるCEFR文脈化の意義―ベルギー成人教育機関での実践例からの考察)
第2部 アジア・日本における受容・文脈化の現状と展望(「移動する子ども」として成長した大学生の複数言語能力に関する語り―自らの言語能力をどう意識し、自己形成するのか;日本語学習者における複数のジャンルの獲得―複言語・複文化主義の視点からみえてくるもの;『JF日本語教育スタンダード試行版』における複言語・複文化主義―日本の言語政策の「異なる可能性」を探る;多言語・多文化に開かれたリテラシー教育を目指して―日本の小学校における言語意識教育の提案;台湾の郷土言語教育が示唆すること―複文化・複言語という視点から;議論形成の場としての複言語・複文化主義―言語教育における海外理論の受容とその文脈化をめぐって)
第3部 複言語・複文化主義関連文献一覧(複言語主義に関する主要な先行研究・公式文書―欧州評議会を中心として)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

livre_film2020

24
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)について語る際、最も重要なのは教師一人ひとりがことばの力をどう捉えるかが大切という主張に同意。CEFRの運用方法ばかり考え、自分の言語能力を推し量る目安がCEFRということを忘れてはならない。でなければ、形骸化し、また意味のない点数やバンドの競い合いになるだけだ。インセンティブと純粋さ、そのバランスの取り方が難しい。2022/01/23

Nobu A

4
退官された先生から頂いた本。タイトルにもある2001年に発表されたCEFRの「複言語・複文化主義」の歴史的背景を踏まえたヨーロッパにおける存在意義の考察とアジアでの文脈化による実践報告論考の2部構成。秀逸な論文が3本と6本それぞれ収録。近年、注目を浴び、様々な言語プログラムで言語到達目標に利用されているが、そもそもどのような歴史的経緯で今に至り、現在抱える問題点等を知ることによって頭の中を少し整理出来た。第3章のJFスタンダードとの関連性と第4章の日本の小学校での言語意識教育の必要性が特に興味深かった。2017/04/25

宵子

2
二部構成で、ヨーロッパとアジア(特に日本)の複言語・複文化主義についての論文集。CEFRがどのようなもので、どのように世界で受け入れられ、日本のJFスタンダードに影響を与え方などが書かれている。 ハンガリーと台湾の例が面白かった。 でも、複言語・複文化主義は自発的なものの上に、たくさん覚えなければならないから、結局必要なものだけを覚えてしまう傾向があるのは、今後の問題なのかもしれない。2013/12/07

ゆみの

2
CEFRの観念の紹介・研究と、そこからの日本社会の変革についての論文集。CEFR導入後の現況報告や国際交流基金が作成したJFスタンダードの問題点などなかなか示唆に富む。特に茨城大学の福本による小学校英語教育についての論が個人的に興味深かった。2012/12/07

えいこさん

1
改めて読み返してみたら、前よりかなり理解度が上がった!以前は、何を読んでいたのだろう?2020/04/05

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