内容説明
日本文化の古層から汲みだした“美・平等・平和”の思想を今、いかに発信するか。仏像に体現された美と宗教の不即不離、鎌倉仏教における激越な「男女平等」、そして、縄文以来の精神性に深く根ざす「草木国土悉皆成仏」の思想―哲学界の最長老と、「海洋史観」の提唱者が、徹底討論!
目次
1 日本の古層の「文化力」とは何か(富士山と梅原哲学;西田哲学から仏教の深部へ;「美の哲学」の発見 ほか)
2 日本文化に根ざした「平和」の発信(中曽根元首相と国際日本文化研究センター;「政治は文化に奉仕する」という中曽根名言;日本は世界に何を発信し得るか ほか)
3 「人類哲学」讃歌―山川草木国土悉皆芸術(仏教という視座からの西洋哲学批判;「草木国土悉皆成仏」という核心;ユーラシアの思想の東西への伝播)
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年生まれ。哲学者。京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター初代所長などを経て、現在、同センター顧問。1999年文化勲章受章。著書に『隠された十字架―法隆寺論』(毎日出版文化賞)『水底の歌―柿本人麿論』(大佛次郎賞)『ヤマトタケル』(大谷竹次郎賞)など多数あり
川勝平太[カワカツヘイタ]
1948年生まれ。静岡県知事。専攻・比較経済史。早稲田大学大学院で日本経済史、オックスフォード大学大学院で英国経済史を修学。D.Phil.(オックスフォード大学)。早稲田大学教授、国際日本文化研究センター教授、静岡文化芸術大学学長などを歴任し、2009年7月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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