出版社内容情報
創造的な地域の力は、本当に喪われたのか?
共同体の創造的な力に注目した鶴見和子・内発的発展論を出発点に、生活世界に根ざした「生きる知」の伝達の現場を丹念にフィールドワークすることで、「制度化」「専門化」に基づく近代的な教育の枠組みを相対化し、地域の力の伝承と再創造の可能性を探る野心作。
【著者紹介】
●岩佐礼子(いわさ・れいこ)1958年、大分県佐伯市生まれ。1981年、明治学院大学文学部仏文科卒業。1991年、ジュネーブ開発研究所(現・国際開発研究所)(スイス)修士課程卒業。1992-2006年、ユニセフ職員としてアフリカやアジアの緊急人道支援に携わる。2014年、東京大学新領域創成科学研究科博士課程修了。博士(環境学)。現在、東京大学客員共同研究員。共著に、『国際緊急人道支援』(ナカニシヤ出版、2008年)、主な論文に、「頼母子講という自発的小集団の『創発』から捉えた内発的発展」『地球システム・倫理学会会報』8(2012年)、「持続可能な発展のための内発的教育(内発的ESD)――宮崎県綾町上畑地区の事例から」『環境教育』22-2(2013年)、「地域の自然と社会に根ざした「地域づくり教育」を考える――山形県大井沢小中学校の『自然学習』の考察」『環境教育』23-2(2013)など。
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