内容説明
マインドフルネスを臨床の場で実践する研究者による、自己と他者との関係に向き合う心のあり方をめぐる対話。心の成長とブッダの悟りの検討、看取る者と死に逝く者の心の洞察、マインドフルネスの問題点と今後の継承などを、瞑想と催眠の実践を交えて語り合う。
目次
第1回対談 仏教瞑想と心理療法のマージナルな領域(子どもの心の成長;ブッダの心 ほか)
第2回対談 瞑想と催眠の類似性と相違(催眠と瞑想;仏教瞑想の技法 ほか)
第3回対談 「死」への向きあい方(ブッダの死、親しい人の死;看取りと死をめぐる情動 ほか)
第4回対談 癒しの本質と方法の継承(教育、伝授―体験を伝えていくこと;催眠)
補論1 瞑想と催眠の関連について(大谷彰)
補論2 対談をふりかえって(井上ウィマラ)
著者等紹介
井上ウィマラ[イノウエウィマラ]
1959年、山梨県生まれ。高野山大学教授。京都大学文学部哲学科宗教哲学専攻中退。日本の曹洞宗、ビルマ(ミャンマー)のテーラワーダ仏教で出家し瞑想修行と経典研究。西洋各国で瞑想指導をしながら心理療法を学ぶ。還俗後マサチューセッツ大学医学部で瞑想に基づいたストレス緩和法を研修。スピリチュアルケアの基礎理論と援助法を開拓中
大谷彰[オオタニアキラ]
大阪市生まれ。1978年上智大学外国語学部(英語科)卒業後、米国西ヴァージニア大学大学院(カウンセリング心理学)に入学。大学院在学中、ミルトン・H.エリクソンの遺志を継いだケイ・F・トンプソン博士に師事し臨床催眠学を学ぶ。1986年米国メリーランド州ジョンズ・ホプキンス大学大学院准教授に就任。1989年より2008年までメリーランド大学カウンセリングセンターにてシニア・サイコロジストとして臨床活動に携わる。メリーランド州アナポリスにあるSpectrum Behavioral Healthにてサイコロジストとして勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
Kokichi
さとし