内容説明
文学の国、ロシアの今を、注目すべき七人の作家の作品を通して紹介する。現代ロシア文学ファン必読。次は誰が来る。
目次
第1章 一九八〇年代後半から一九九〇年代の文学状況―ペレストロイカ以後の動向(社会評論と化した八〇年代後半の文学;出版の自由化;文学の未来予測 ほか)
第2章 二一世紀のロシア作家たち(オクサナ・ロプスキ―大衆読者をターゲットにしたきらびやかなセレブ小説;フセヴォロド・ベニクセン―小話から生まれた長篇小説;アレクサンドル・テレホフ―犯罪の時代の倫理的記録 ほか)
第3章 一九九〇年代以後のロシアにおける代表的な文学賞(ロシア・ブッカー賞(一九九二‐)
アンチ・ブッカー賞(一九九五‐二〇〇〇)
アンドレイ・ベールイ賞(一九七八‐) ほか)
著者等紹介
ラーニン,ボリス[ラーニン,ボリス] [Lanin,Boris]
文学研究者、批評家、ジャーナリスト。1961年アゼルバイジャン生まれ。バクーやモスクワで学校教師を務める。ロシアオープン(自由)大学文学部長、ケナン研究所、スタンフォード大学、ウッドロー・ウィルソンセンター、北海道大学、神戸大学、早稲田大学客員研究員などを歴任。現在、ロシア教育アカデミー上級研究員。文学博士
貝澤哉[カイザワハジメ]
早稲田大学文学学術院教授。1963年東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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atomos
6
ミハイル・エリザーロフ『図書館司書』の翻訳刊行が待ち遠しい。2014/01/11
宵子
2
今、某テレビ番組に出ている先生が関わった本。 21世紀以降、今のロシア文学事情について書かれたもの。そのため、日本語訳されている作家について触れられているものはあまりいない。ペレーヴィンやソローキンくらいか? 2013/06/03
narmo
1
ロシア文学界最新情報が満載。知らない作家さんがたくさん紹介されていました。表現の自由を手にしたら、混沌に陥るということが分かりました。何か面白く読めるものがないかと思って手に取ったのですが、ここで紹介されていた中ではウリツカヤを再読したいなと思ったくらいで、他の作家さんの紹介、作品のあらすじからは、興味を引かれたものが少なかったのが残念。いや、私が年をとったのかな…(寂)2017/08/20
葛
0
2013年5月20日第1刷発行 発行所:株式会社東洋書店2020/02/15