目次
1 種子島
2 大隅半島
3 球磨
4 壱岐
5 対馬
6 五島列島
7 阿蘇・姫島
8 宮本常一の写真作法
著者等紹介
宮本常一[ミヤモトツネイチ]
1907年(明治40)山口県周防大島生。柳田國男の『旅と伝説』を手にしたことがきっかけとなり、柳田國男、澁澤敬三という生涯の師に出会い、民俗学者への道を歩み始める。1939年(昭和14)、澁澤の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、57歳で武蔵野美術大学に奉職するまで、在野の民俗学者として日本の津々浦々を歩き、離島や地方の農山漁村の生活を記録に残すと共に村々の生活向上に尽力した。1953年(昭和28)、全国離島振興協議会結成とともに無給事務局長に就任して以降、1981年(昭和56)1月に73歳で没するまで、全国の離島振興運動の指導者として運動の先頭に立ちつづけた
芳賀日出男[ハガヒデオ]
1921年(大正10)、中国大連市生。慶應義塾大学文学部卒。1950年(昭和25)、日本写真家協会創立、入会。1959年(昭和34)、宮本常一の推薦で平凡社より写真集『田の神―日本の稲作儀礼』出版。1962年(昭和37)、平凡社『太陽』編集部の依頼により、宮本常一と九州地方を取材旅行。1989年(平成1)紫綬褒章、1995年(平成7)勲四等旭日小綬章、1997年(平成9)日本写真協会功労賞。現在、(社)日本写真家協会名誉会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッピー
26
平凡社の月刊グラフ誌から生まれた企画により、宮本氏と写真家芳賀氏が実際に歩き、聞き、撮った資料から写真をピックアップして紹介。昭和37年の種子島・大隅半島・球磨・壱岐・対馬・五島列島・阿蘇/姫島を歴訪し、各地の生活の様子を写した写真を見ると、日本の経済が成長していく過程で、地方でも産業の構造変化が起きていたことが伝わってくると同時に、自分が生まれる前の時代なのに、何でもない道端や田んぼの風景、港に集う人々の様子に懐かしさを感じます。ワッピーの大好きな、峠から集落を見おろす写真もあって、大いに楽しみました。2020/10/09
Ayumi Shimojoh
0
図書館で見つけた写真集。この方、民俗学者とは知っているけど、本は読んだことがない。写真集から入っていくと楽しいかもしれない。しかもこの巻は九州の離島、山村編。なじみのある壱岐を、古写真でみれる。昭和37年は1962。たった50年前の日本の風景は、今と全然違う。2014/07/28