内容説明
佐賀の老虎、肥前を制す!「龍造寺の仁王門」と呼ばれ、龍造寺隆信の重臣として各地を転戦した青年期。やがて主家に代わって戦国大名としてのし上がり、秀吉にも才を評価された大立者の生涯!武勲・生涯・人となり、鍋島直茂の実像に迫る。
目次
第1部 龍造寺の仁王門(鍋島氏の由緒と勢力拡大;龍造寺隆信の客将となる;揺れる龍造寺家)
第2部 大名としての自立(秀吉の島津征伐・朝鮮出兵と直茂;関ヶ原から大坂の陣とかけぬけた晩年)
著者等紹介
岩松要輔[イワマツヨウスケ]
1940年、台湾省台中県生まれ。佐賀大学教育学部卒業。佐賀県立高等学校教員、佐賀県教育委員会職員、定年退職後、財団法人鍋島報效会役員、徴古館館長を経て、現在、小城市文化財保護審議会委員長、小城郷土史研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
6
鍋島直茂を中心とした本は初めて読むし、このシリーズは近年の研究も踏まえ簡潔にわかりやすく書かれているので、期待してましたが、本作は微妙でした。誤字も気になるが、人名間違いはひどい。小早川秀家って誰だw。千葉氏に養子になってたことなど知らなかったこともあり勉強にはなった。今山合戦で大友軍8万って本当だろうか(資料上はそうあるんでしょうが、一次資料かな?)。家臣の成富茂安は勝手に文官イメージでしたが、軍事でも活躍していたんですね。2019/11/10
うしうし
4
鍋島直茂の人物像を知るきっかけとはなったが、あまりにも記述が淡白に過ぎる。特に、龍造寺から鍋島に権力が移行する過程の説明が物足りない。また、引用されている文書の解釈・解説がほとんど行われておらず、本文を理解するのが困難な部分もある。紙幅の制限があるのだろうが、歴史的事実を時間軸に沿って列挙するだけではなく、著者なりの視点や解説が欲しかった。記述が足りないところは、ウィキペディアを読めば補えるのであるが、歴史書としての体を成すには研究者としての著者独自の視点があるべき。2017/10/08
金監禾重
2
好きな戦国武将を扱う本ということで喜んで購入したが、誤りがいくつもみつかり、文章もあいまいな部分が多く、がっかりした。 私は鍋島直茂周辺を多少調べていたから気づけたが、ほかの本もこのように校正不足かもしれないと思うと、この出版社の購入がためらわれる。 せっかく良いテーマの本を出しているので、校正も努力してほしい。2017/08/02
竜玄葉潤
1
佐賀に行った、で読んだ。結局、簒奪かどうかがよくわからない。まあ、元々、龍造寺も簒奪ぽいし2023/06/02
m__akiyoshi
1
龍造寺隆信討死後の龍造寺氏を、当主政家・高房を支えながら秀吉・家康期を乗り越えている過程で鍋島氏に移行していく様子がまとめられてた。直茂が朝鮮出兵で龍造寺軍を率いてたのが権力移行の決定打になったのかなと。2017/06/11