目次
1 草創期韓国文学者たちの日本留学―韓末の三つの波
2 李光洙の日本留学(李光洙の第二次留学時代―『無情』の再読(上)
体験と創作のあいだ―『無情』の再読(下)
『極秘新自由鐘第壱巻第三号』の李光洙関連資料)
3 洪命憙の日本留学(洪命憙が東京で通った二つの学校―東洋商業学校と大成中学校;東京留学時代の洪命憙)
4 金東仁の文学に見る日本との関連様相―「女人」について
著者等紹介
波田野節子[ハタノセツコ]
1950年生。新潟市出身。青山学院大学文学部日本文学科卒業。現在、新潟県立大学国際地域学部教授。東京外国語大学/東京大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きつね
7
調べがすごい……!学籍簿や学校記念史をあたって可能な限り当時の留学生生活を掘り起こしたもの。とりわけイ・ガンスの論述の過程で触れられる新女性の一人、ナ・ヘソクについての記述が興味深い。p.94「結婚強制に反発して学校を一時退学して生活費を稼ぐ経験をしている」彼女は、「慶應大学に留学した詩人崔承九との恋愛が有名」で、自身をモデルにした作中人物は「竈の火のはぜる音に微妙な美感を感じ、納戸の整理にも東京で学んだことを楽しみながら応用する」女性で、イ・ガンス『無情』の登場人物のモデルではないかと波田野氏の指摘。2015/06/23
Guro326
0
★★★▲⭐︎神田三崎町にあった旧制中学について調べてたどりついた本。韓国文学についてだけど、明治末から昭和初期までなので、その間目まぐるしく変化した 日本ーコリア関係史を少しでも知らないと、なかなか読み解けない。/老論派って聞いて、あっ!韓国ドラマでみたやつだ!ってなったりもした。2021/09/01
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