内容説明
シゴトの現場で何が起こっているのか?寿司屋のカウンター、ガンの相談電話、緩和ケアの痛みの共有、航空管制のリスク管理、リフォームの現場、ICT機器の利用現場、ビジネスミーティング…共同作業とコミュニケーションの中で実践される活動を丹念に描く。
目次
エスノメソドロジーとワークプレイス研究の展開
1 サービスエンカウンター/カスタマーサービスというフィールド(どんな店か、どんな客か―江戸前鮨屋の注文場面の応用会話分析;職人の技術と顧客コミュニケーション―住宅設備の工事現場のサービスエンカウンター;「不十分な」助言の十分な達成―電話相談における“助言者‐相談者”という装置)
2 組織コミュニケーションのデザイン(デモ開発プロジェクトを立ち上げることと運営すること―ロボットラボにおける意思決定とリーダーシップ;ワークとしての情報行動―ミーティングにおける情報の実践的マネジメント;対面における知識共有と課題解決―配管工事のミーティング場面から)
3 プロフェッションと実践の中の道具/メディア(「メンバーの測定装置」としての「痛みスケール」―急性期病棟における緩和ケアの実践;柔道整復師のプロフェッショナル・ヴィジョン;航空管制のペアワークにおけるリスク管理―二重のモニターによる相互理解の達成)
4 メディアとデザインのインタフェース(遠隔作業における知識の非対称性をめぐって―配管工事現場のエスノグラフィーから;ICTを活用した協働学習のデザインと生徒のワーク―中学校の授業実践を例として;「社会的コンテクスト」の記述とデザイン―組織的ワークを支援するソフトウェア開発を事例に)
著者等紹介
水川喜文[ミズカワヨシフミ]
北星学園大学社会福祉学部教授。慶応義塾大学大学院社会学研究科単位取得退学。社会学修士。専門:社会学、エスノメソドロジー
秋谷直矩[アキヤナオノリ]
山口大学国際総合科学部助教。埼玉大学理工学研究科理工学専攻博士後期課程修了、博士(学術)、京都大学iCeMS科学コミュニケーショングループ特定研究員を経て現職。専門:社会学、エスノメソドロジー・会話分析
五十嵐素子[イガラシモトコ]
北海学園大学法学部准教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)、上越教育大学大学院准教授を経て現職。専門:教育社会学、教育実践のコミュニケーション分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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