感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryueno
1
人間が生活していく中で、おそらく欠かすことのできない「語る」という行為を、政治学的な側面から検討した本。特に、熟議にスポットライトを当てている。熟議/対話の必要性を説くところから始まり、熟議・対話の限界や可能性などを見た後、ケース・スタディとして、実際に熟議・対話を実践している事例として、裁判員制度や市民討議会を分析している。全体を通して文章は読みやすく、初学者向けの熟議民主主義のテキストとして十分耐えうる本だと思う。2011/05/10
ぽん教授(非実在系)
0
主に熟議デモクラシーについて。ハーバーマスとムフの理論の紹介と検討、そのケーススタディといった内容である。熟議が大切だと言ったところでそれがどれだけ難しいか、一方で熟議を完全に諦めるわけにもいかないという難題を見せつけてくれる。それでもどれがマシなのか我々はもがき続ける他ない。2015/06/03