出版社内容情報
ハンス・J・モーゲンソー[ハンス ジェイ モーゲンソー]
著・文・その他
星野昭吉[ホシノアキヨシ]
翻訳
?木有[タカギユウ]
翻訳
内容説明
国際政治学の泰斗モーゲンソーの出世作。世界政治の問題を理性で解決しようとするリベラル合理主義者に冷水を浴びせた現実主義国際政治哲学の理論的記念碑。
目次
第1章 科学的人間のジレンマ
第2章 科学の時代と社会
第3章 政治の否定
第4章 平和の科学
第5章 自然科学という怪物
第6章 科学的人間の非合理性
第7章 科学的人間の道徳的盲目性
第8章 科学的人間の悲劇
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
9
「国際政治学の父」モーゲンソーの現実主義は、カントの理性批判以来の伝統に立脚した、英米式の合理主義思想のドイツ思想による反駁だった。感性界と叡智界を厳格に分けたカント哲学は、人間や世界を理性的存在と想定する合理主義を不可能にした。自由主義者は中産階級による支配が確立した国内政治からの類推で、合理主義を国際政治に適用した点で誤った。だが、米国のリアリストの国際政治学者はこれを理解しなかったか、または古い哲学として注意を払わなかった。それで国際政治の合理主義的科学という奇怪なフランケンシュタインを作りあげた。2021/07/09
Hiroshi Higashino
1
斜め読み.国際政治理論?だけど、哲学的な視点・論点もあるとでもいったらよいか?難しい…2022/07/17