「近代の超克」―その戦前・戦中・戦後

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  • サイズ A5判/ページ数 574p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861825248
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0010

内容説明

近代の成立から現代に至る思想潮流を総括し爾今の展望を拓く画期的労作!

目次

序章 いま、何を問うべきか(地球環境危機とグローカリゼーションおなかで;「近代」という概念;戦後日本における「近代の超克」の問われ方)
第1章 近代化と「近代の超克」思想(欧米における近代化と「近代の超克」;エネルギー、科学技術と「近代の超克」)
第2章 日本の近代化と「近代の超克」(日本の近代化をめぐって;「近代の超克」思想の発生)
第3章 「東亜協同体」論から「大東亜共栄圏」構想へ(思想史の分水嶺;「東亜協同体」論;京都学派『世界史的立場と日本』とその周辺;『文学界』座談会とその周辺)
第4章 戦時期「近代の超克」をめぐる論議(竹内好「近代の超克」再考;子安宣邦が正面したもの;矢野暢の世紀末)
第5章 丸山真男の「近代の超克」論(思想史の方法;「通奏低音」論の根拠;歴史意識の「古層」)
第6章 廣松渉による「近代の超克」(廣松渉にとっての「近代の超克」;未完のマルクス主義哲学;マルクス主義の可能性)
第7章 「近代の超克」問題を立てなおす(「近代の超克」思想史を拓く;今日の生命観;生命、エネルギー、情報;いま、われわれにできること)

著者等紹介

鈴木貞美[スズキサダミ]
1947年生まれ。東京大学文学部仏文科卒。学術博士。人間文化研究機構/国際日本文化研究センター名誉教授。総合研究大学院大学文化科学研究科名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぽん教授(非実在系)

3
1942年、京都学派や小林秀雄ら当時一流の知識人・文化人たちが集まって近代の限界と乗り越えについてをテーマに行った座談会の名は「近代の超克」である。しかし、近代の超克を扱って論じた思想家は当時の彼らだけではなかった。生命主義と物理学・化学的もしくはスピリチュアルなエネルギーの思想を巡るおのおのの考察こそがその軸にあった、とする見方に立ったうえで竹内好・丸山眞男・廣松渉など「近代の超克」批判を行った人物の論考も含めて包括的・多元的に総括するという途方もない作品である。現段階での近代の超克論の金字塔である。2016/11/15

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