内容説明
生体工学・情報工学は人類の存在基盤を変え、テクノサイエンスが社会を構築するにいたった。商業と一体化し、国家的プロジェクトともなった科学研究のポリティクスを読み解く。
目次
第1部 テクノサイエンスのポリティクス(エキゾチックな中絶薬―一八世紀大西洋世界における植物のジェンダー・ポリティクス;科学言説と「女性」の構築―E.クラークの女子高等教育論をめぐって;科学技術の現場から―工場法からテクノサイエンスまで;ウェブ世界の「ジェンダー」 ほか)
第2部 生殖のストラテジー(人口政策のストラテジー―「産めよ殖やせよ」から「家族計画」へ;少子化対策と特定不妊治療費助成事業;生殖に関する人由来物質の資源化/材料化―フランス「生命倫理法」における議論から;研究用卵子提供の何が問題なのか―韓国の黄禹錫論文捏造事件を中心に ほか)
著者等紹介
舘かおる[タチカオル]
お茶の水女子大学教授。女性学・ジェンダー研究専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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poku
3
レポートでの参考文献に。2014/12/04
okimine_yuiki
0
本当は『植物と帝国ー抹殺された中絶薬とジェンダー』を頑張って読了しようと思ったけれども諦めた。「アグノトロジー(無知学)」がキーワード。当時の南米はとても過酷で、農場主の妻よりもインディオや奴隷の男性の方が遙かに虐げられていただろう。こういう状態でジェンダーを命題にするのに中絶薬は確かにピッタリだと思った。他にも12章はDNA親子鑑定の話があった。疑り深い男性たちが出生前親子鑑定を行わせる話はビックリした。リスク無いと勘違いしてるのかな?話変わるが「カッコウって凄いよね!托卵って自然の不思議!」と思って2023/12/07