静岡大学人文社会科学部研究叢書
永遠なるカミーノ―フランス人作家による“もう一つの”サンティアゴ巡礼記

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861106743
  • NDC分類 955
  • Cコード C0026

内容説明

なぜ、1ヶ月もかけて歩くのか?スペイン国境に接したフランスの町を発ち、メインルート“フランス人の道”ではなく、比較的マイナーな“北の道”と“プリミティボの道”を経て、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで踏破する。ゴンクール賞受賞のベストセラー作家による、ユーモアと批評精神に満ちた稀有なサンティアゴ巡礼記。

目次

組織
出発点
なぜ?
カミーノ恋愛事情
旅立ち
街中の野蛮人
秘密の野宿一泊目
キャンパー巡礼者の幸運と不運
孤独
セナルーサでの晩課
マラソンもサンティアゴも同じ戦いだ!
ビルバオ
カンタブリアの渡し船で
パイプラインの神
汚された名所たち
導師の巣窟で
海岸との別れ
カンタブリア―つましさの学校
カミーノの蒸留器の中で
時代の底のアストゥリアス
バッカスと聖パウロ
キリスト教世界の見事な一断面
アルフォンソ二世とブッダの足跡を辿って
出会い
カミーノの頂点で
森の中の出現
ガリシア!ガリシア!
古代ローマの夜
道に迷う
フランス人の道
最後の試練
到着

著者等紹介

リュファン,ジャン=クリストフ[リュファン,ジャンクリストフ] [Rufin,Jean‐Christophe]
1952年フランス生まれ。医師、作家。「国境なき医師団」主要メンバー。1997年『太陽王の使者』でゴンクール処女長篇小説賞、2001年『ブラジルの赤』でゴンクール賞を受賞。『赤い首輪』(2014年)はモーリス・ジュヌヴォワ賞を受賞し、映画化もされた(邦題『再会の夏』、2019年日本公開)

今野喜和人[コンノキワヒト]
静岡大学人文社会科学部教授。東京大学人文科学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。専門はフランス文化および比較文学文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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波 環

7
行きがかり上、巡礼なりお遍路なり日本語で出版されている本はほとんど読んだ。 フランス人の有名作家、かつ、国境なき医師団のドクターという人が書いたこの本は秀逸。 なぜ歩くか?と聞かれる、嘲笑と好奇心から。そんなもん自分でやれ、としか言いようない。 車谷長吉の『四国八十八ケ所感情旅行』を読んだときの感触と似ている。プロの作家の言葉で、概念としての歩行巡礼を言葉に置き換えていくときの説得力がである。 訳者の今野先生の静岡大学のカミーノの講座に参加したことがあったので、関心を持って手にとれた。 2023/01/01

こめこ

0
カミーノ(聖地巡礼)は終わらない 終わらない、うまく言葉にできないからこそ筆者はまた歩き始める。2021/11/18

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