実践と感情―開発人類学の新展開

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861104695
  • NDC分類 333.8
  • Cコード C0036

内容説明

途上国における開発や近代化の実践の過程で、時に合理的・理性的な判断を阻害させる、関係者たちの「感情」。その感情を切り口にし、開発実務者と現地住民の現実に迫る新しい人類学的開発研究。

目次

第1部 開発実践における人々の感情(共感と合理―南スラウェシ農村の潅漑管理における水番マンドロ・ジェネの事例より;怒りを「管理」する―ソロモン諸島における開発実践と感情経験;オーナーシップ論再考―農村開発における妬みと嫉妬)
第2部 フィールドワーカーあるいは開発実務者と感情(居心地の悪さへの対処―開発実践への示唆;スラム観光をめぐる感情的葛藤のフィールドノート―チリ・サンチャゴ市の事例から;連帯から分裂、そしてコミュニティの再統合に向けて―パラグアイ農村部における生活改善プロジェクトと学校建設支援を事例として;感情と信頼関係―青年海外協力隊員の事例より;冷たい語りを超えて―人類学者の感情の対象としてのODA人材)
第3部 国家の開発・近代化と住民感情(チュニジア政府開発政策し革命後のオアシス農地紛争―開発過程で変化する感情とその論理;ブータン幸福論を「語る側」と「語られる側」の隔たり―人は「自分の必要に従って今ここで生きている」)

著者等紹介

関根久雄[セキネヒサオ]
1962年生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程中退。博士(文学)。筑波大学人文社会系教授。専攻は文化人類学、地域開発論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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