幻想と怪奇の英文学

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  • サイズ B6判/ページ数 403,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861104046
  • NDC分類 930.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

気鋭の英文学者らが論じた幻想文学の本格的な研究・批評の集成。巻末には編者2名による行き届いたブックガイドと対談を収める。////

内容説明

ジェイムズ・ホッグからアンジェラ・カーターまで。気鋭の英文学者らによる、本格的な研究・批評の集成!充実の“ブッグガイド”と、日本における幻想文学研究を展望する“対談”を併録。

目次

第1部 西洋怪奇のジャパネスク(分身―ジェイムズ・ホッグと芥川龍之介;美しき吸血鬼―須永朝彦による西洋由来の吸血鬼の美的要素の結晶化)
第2部 驚異から幻想へ(幻想のアマゾン族―古代から中世への変遷;神の祝福か、悪魔の呪いか―魔術師マーリンの予言;舞台に現れた死者たち―初期近代イングランド演劇に見る“幻想”の萌芽)
第3部 ゴシックとファンタスティツク(アン・ラドクリフ『イタリアの惨劇』における幻想性と怪異感;血と病と男たちの欲望―トマス・ハーディ「グリーブ家のバーバラ」の彫像;植民地の逆襲と、あえてその名を告げぬ民族主義―オスカー・ワイルド「カンタヴィルの幽霊」の喜劇性、ゴシック性、政治性;超自然のもたらす「リアリティ」―ウィリアム・シャープの「ヒラリオン神父の激情」とフィオナ・マクラウドの「森のカハル」をめぐって)
第4部 幻想と怪奇の現代(クローン人間創世紀―カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』;幽霊たちのいるところ―エリザベス・ボウエン「猫は跳ぶ」に見る幽霊屋敷の系譜;恐怖と欲望の操り人形―アンジェラ・カーターのカーニヴァル劇場)

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元『幻想文学』編集長、現『幽』編集長

下楠昌哉[シモクスマサヤ]
東京都生まれ。同志社大学文学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

49
芥川、ハーディ、ボーエン、ワイルド、イシグロなど読んだ作品も多かったので記憶を頼りにして「あの記述はこういう視点もできたのか!」と面白く、読めました。「美しき吸血鬼」の章で『吸血鬼ハンターD』は取り上げられているのに『トリ二ティ・ブラッド』は取り上げられていないのは時代なのか、後者の吸血鬼化が血液桿状型寄生異性体、バチルスによるもので、それを捕食するクルースニクが上位にいる(吸血鬼の血を吸う者がいる)という設定が原因なのか?最後のブックガイドや執筆者紹介、東雅夫氏と下楠昌哉氏との対談も楽しかったです。2014/08/16

HANA

49
英国の幻想と怪奇に特化した論文集。英文学の日本文学に与えた影響や、アマゾンやマーリンの変遷、ゴシックを論じた次はクローンや幽霊とどこを切り取っても興味を抱かない部分はないような一冊であった。というかこの題で須永朝彦論を読めるとは思わなかったなあ。個人的に興味があるゴシックは「森のカハル」とその作者の事が取り上げられていてこれまた嬉しい。東雅夫さんの手が加わっていることもあり、書誌やメールインタビューのお勧めの三冊とか初心者にもとっつきやすい造りになっていてこれまた嬉しい。ああ、また読みたい本が増えていく。2014/07/11

スターライト

7
怪奇幻想文学の視点から、英文学を読み直す論考を収めた書。「論考」というと何やら難しい印象を与えるが、巻末のメールインタビューにあるように、筆者らは幼少期に怪奇幻想文学の影響を受けており、また各論も短いので読みやすい。それぞれの視点も鋭く、「ここではないどこか」から「まさに今ここ」が恐怖の対象になるとの指摘には、思わず唸ってしまった。ブックガイドもあるので、本書からさらに深みに分け入ろうと思うものには、まさに至れり尽くせりの感。興味のある方は、ぜひ。2015/03/11

渋江照彦

3
一日一本から二本位を目安にゆっくり読んでいました。こういう学術系の本は読んでいて楽しいですし、何より考えるヒントを沢山貰えるので有難いです。個人的には下楠昌哉先生の須永朝彦に関する論稿と、大沼由布先生のアマゾン族に関する論稿、桃尾美佳先生のエリザベス・ボウエンに関する論稿が興味深かったです。巻末の対談や関連著作の紹介も充実していると思いました。2014/05/03

fantamys

1
芥川、吸血鬼の美、アマゾネスとマーリンの表象史、消えたり現れたりする幽霊たち、シェイクスピア、アイルランド、生き人形、東洋、etc...幻想文学好きには必読でもいいんじゃないかと思えるぐらいめちゃくちゃ面白かった。2021/08/29

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