内容説明
教育の世界に身を投じ、ひたすら新しい地平をひらこうとしてきた著者の「最後の」著書。珠玉のエッセイに加え、未発表の短歌・詩・俳句が“上田教育学”の真髄をつたえる。
目次
1(未来を沈ませないために;迷いとつまずき;いじめについて 付・楽しいこと二題;徳目主義との対決;学力も評価も錯誤への埋没―真の基本)
2(豹変の不気味;地球は沈みつつある;何が暗うつと荒涼を生むのか;宗教的和解は可能か;不戦あるのみ;身近びいきの論)
3(ゆっくり待つこと―子どもは本当に考えていないのか;私の特別席;きびしさとは何か―やわらかであること;ずれ;死に隣る生;ある終わりのことば)
4(火の山の鳥・ティツィアーノ;女傑持統の哀苦;久女賛;千樫の歌;周平のこと)
5(イチロー頌;往事去来 付・血路をひらく;安東のことども;残影;メモ的モノローグ―わが二十代を主に)
付 冬雲
著者等紹介
上田薫[ウエダカオル]
1920年生まれ。京都大学文学部哲学科卒。名古屋大学教授、東京教育大学教授、立教大学教授、都留文科大学学長をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 詩本草 岩波文庫