出版社内容情報
日本の近世文学を三つの世紀に亘って検証する全三巻シリーズ。第一巻は幕府の開府から元禄に至る十七世紀の文学に関する論考を収録。
鈴木 健一[スズキケンイチ]
1960年4月、東京都生。東京大学文学部卒業、同大学院修了。東京大学助手、茨城大学助教授、日本女子大学教授を経て2004年より学習院大学文学部教授。
主著:『江戸諸國四十七景』(講談社選書メチエ 2016)、『林羅山 ― 書を読みて未だ倦まず』(ミネルヴァ書房 2012)、『江戸古典学の論』(汲古書院 2011)『風流江戸の蕎麦 ― 食う、描く、詠む』(中公新書 2010)、『古典詩歌入門』(岩波書店 2007)、『知ってる古文の知らない魅力』(講談社現代新書 2006)他。
目次
序 十七世紀文学のために
提言 十七世紀の文学研究への提言
論文(近世初期の和歌と絵画;「医事説話」の誕生と成長―人面瘡・姑獲鳥を例に;芭蕉は何をめざしたのか―『猿蓑』と『おくのほそ道』を中心に;近世刊行軍書と『武家義理物語』―青砥説話の生成と展開;十七世紀の人形浄瑠璃制作―近松が登場する背景)
近世文学研究史攷一 蕪村の近代―近世文学の発見(1)