目次
第1部 サハリン・北海道の最終氷期の人と環境(北海道とサハリンにおける最終氷期最盛期の植生―特に草原の発達について;最終氷期の環日本海地域における大型哺乳動物相の変遷;旧石器時代の狩猟と動物資源)
第2部 完新世の温暖期における半自然草原の出現と環境変化(堆積物が語る環境変遷;日本列島における草原の歴史と草原の植物相・昆虫相;阿蘇・くじゅうの旧石器から縄文世界の出現)
第3部 草原における土地利用と人間活動の歴史的変遷(弥生~古墳時代の遺跡と遺物からみた草原の世界;植物珪酸体と花粉、微粒炭からみた阿蘇・くじゅう地域と人間活動の歴史;火と水の利用からみる阿蘇の草原と森の歴史―下野狩神事の世界を読み解く)
第4部 草原利用の現状と未来(阿蘇山野の空間利用をめぐる時代間比較史―中世・近世・近代;飯田高原における草原の活用と開発;くじゅうの観光開発と草原入会地)
著者等紹介
湯本貴和[ユモトタカカズ]
1959年、徳島県に生まれる。総合地球環境学研究所教授。専門は生態学。植物と動物の共生関係の研究から始めて、現在は人間と自然との相互関係の研究を行っている
佐藤宏之[サトウヒロユキ]
1956年、宮城県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は考古学。日本および東アジアの旧石器時代と縄文時代の先史考古学的研究と、先住民調査に基づく民族考古学的研究が主要なテーマである
飯沼賢司[イイヌマケンジ]
1953年、長野県に生まれる。別府大学文学部教授。専門、日本古代中世史、家族史。1996年から環境歴史学を提唱、ヒトと自然の関係の歴史学に注目、日本の古代から中世を中心に検討を行う。近年はさまざまな分析科学など諸分野との共同研究を積極的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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