内容説明
食料問題を総合的に捉える「フードシステム」の最新の研究成果。理論・流通システム・地域再生の3つの視点から近年の新しい動きを分析する。
目次
私の辿ったフードシステム研究と新たな方向
第1部 フードシステム新展開の理論(主体間関係論の実証の試み―中国型農協への参加要因を事例に;サービス・ドミナント・ロジックの視点からみるフードシステム研究―主体間関係分析を対象として;野菜フードシステムの構造変動―業務用とプライベートブランドを中心として;水産物の資源循環とフードシステム;フード・マイレージと地産解消)
第2部 流通システムとマーケティングの新展開(買い物難民対策としての移動販売事業と地域の流通システム;中国農村イーコマースの展開と地域経済への影響;食料品販売店の動向と将来;EUの青果物マーケティングにみる連合農協の組織構造と機能―スペイン・バレンシア州のアネコープの事例;農産物輸出をめぐるバリューチェーン構築の可能性―当該輸出先国でのマーケティング・リサーチから得られたこと;ラテンアメリカにおける青果物のインテグレーションと輸出戦略―ペルー・アボカドの事例;花きの流通システムの変化;カットフルーツの消費実態と製品開発上の問題点;植物工場野菜に対する消費者イメージの理解とマーケティング)
第3部 6次産業・農商工連携と地域再生(農業経営の多角化・連携とコーディネーターの役割;ローカルフードシステムの展開と地域再生―都市問題の農業による解決;中国における農業経営の新展開と六次産業化の動き;水産業と6次産業化―沿岸域管理と生活者のために;地域ブランドを核とした食料産業クラスターの形成―長野県「市田柿」のネットワークを事例に;甘味資源としてのサトウキビの産地戦略;地方自治体におけるバリューチェーンの構築)
著者等紹介
斎藤修[サイトウオサム]
千葉大学大学院園芸学研究科(教授)
佐藤和憲[サトウカズノリ]
岩手大学農学部(教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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