内容説明
欧州統合は、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体の結成によって現実のものとなった。そこに組み込まれたフランス鉄鋼業の分析を通して、初期の欧州統合の実態と意義を解明する。
目次
序章 フランス政府による経済政策としてのヨーロッパ統合
第1章 第1時近代化設備計画と鉄鋼共同市場―モネ・プランとシューマン・プラン
第2章 戦後の鉄鋼取引の実態と鉄鋼カルテル再編構想―フランス鉄鋼業界の戦後構想
第3章 シューマン・プランとフランス鉄鋼業―ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体の創設
第4章 ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体によるカルテル規制―鉄鋼共同市場におけるフランス鉄鋼コントワール
第5章 鉄鋼市況の停滞とフランス鉄鋼業界の対応―フランスの物価政策と鉄鋼共同市場
第6章 第2次近代化設備計画と鉄鋼共同市場―鉄鋼共同市場における価格制度の確立
第7章 第2次近代化設備計画の進行と鉄鋼不足の再現―フランスの物価政策と鉄鋼価格
第8章 第3次近代化設備計画の作成と鉄鋼共同市場―フランスの物価政策と鉄鋼価格
終章 ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体と鉄鋼共同市場創設の歴史的意義
著者等紹介
石山幸彦[イシヤマユキヒコ]
1961年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、横浜国立大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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