内容説明
ある日TV画面に、こぶしをつきあげる隣のハルモニが映し出された。「日本政府は謝罪しろ!」ウンビは日本軍「慰安婦」の問題と出会い、自分がうけた性暴力から、ハルモニの怒りと心の傷の深さに気づく。―いまに続く女性への暴力の問題を小5の少女の目から取り上げる。
目次
507号室はなんだかヘンだ
鬼神ハルモニ
うっかりだまされていた
「イアンフ」って何?
変わってしまったキム・ウンビ
留守の家で
わたしの故郷ソンペンイ(ハルモニの話その1)
咸興のお母さん(ハルモニの話その2)
汽車に乗って(ハルモニの話その3)
生きのびなくては(ハルモニの話その4)
お母さんになる(ハルモニの話その5)
金学順の勇気(ハルモニの話その6)
砂時計のように1人、また1人と、亡くなっていくハルモニ
ソンペインへ行く道
ハルモニのチョクツリ
35個の鉢だけが残って
著者等紹介
イギュヒ[イギュヒ]
1952年、韓国の忠清南道の天安で生まれ、江原道で育つ。成均館大学司書教育学科を卒業、ポソン女子高等学校で司書教諭を勤める。現在作家として活動。1978年、「少年中央文学賞」に童話が入賞したのをはじめとして、「韓国童話文学賞」「韓国児童文学賞」「子ども文学大賞」「世宗児童文学賞」「パンジョンファン文学賞」などを受賞
保田千世[ヤスダチセ]
1946年生まれ。神戸大学卒業、日本女子大学大学院修士課程修了。元都立高等学校教師。1993年頃より、韓国の日本軍「慰安婦」被害者ハルモニ(おばあさんの敬称)たちと個人的交流を続け、ハルモニの話をもっとよく理解したいとソウルに留学し、西江大学韓国語教育院でハングルを学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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