内容説明
中国で深刻さを増す環境汚染の実態とは?大気汚染、産業公害、廃棄物問題、気候変動問題。どう発生したのか、なぜ対策が実行されながら解決に至らないのか。現地でのフィールドワークをもとに解明する。
目次
序章 現代中国における環境汚染への視座―本書の狙いと目的
第1章 「最悪の大気汚染地域」をめぐる政治経済学―貧困・開発・北京オリンピック
第2章 「癌村」とペットフードの繋がり―産業公害の背景にある「グローバル経済」
第3章 廃棄物・資源・汚染の狭間で揺れる政策―E‐Wasteリサイクル拠点としての中国
第4章 気候変動問題への責任は果たせるか―進む体制構築と制度の「見切り発車」への懸念
第5章 4兆元景気刺激策と中国版グリーン・ニューディールの実態―環境保全と乱開発の混沌
第6章 補助金と指令の環境政策―太陽熱温水器の爆発的普及と低炭素都市政策
終章 グローバル・イシューとしての中国環境汚染
著者等紹介
知足章宏[チアシアキヒロ]
京都大学学際融合教育研究推進センター・アジア研究ユニット研究員、立命館大学・関西大学非常勤講師。専門:環境経済・政策学、環境ガバナンス、中国の環境問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件