内容説明
「未知なる驚異」をさぐる、もう一つのアメリカ文学史への旅―未開の荒野を開拓してきたアメリカ人の旅への情熱と、さまざまな旅の姿を語る文学の魅力を、古典的作品から読み解く。
目次
アメリカの旅の本
『旅日記』セアラ・ケンブル・ナイト―植民地アメリカの女一人旅
『ヴァージニアとノース・カロライナ境界線の歴史』ウィリアム・バード―南部紳士による人間と社会の洞察
『大草原の旅』ワシントン・アーヴィング―お上品な伝統から見た西部
『一八四三年の五大湖の夏』マーガレット・フラー―夢見る、現実的な旅人
『オレゴン・トレイル』フランシス・パークマン―二十二歳、西へ
『コッド岬』ヘンリー・デイヴィッド・ソロー―「アメリカ」を背にして立つ
『コットン・キングダム』フレデリック・ロー・オルムステッド―合理主義者が見た南部と奴隷制
『苦難をしのびて』マーク・トウェイン―西部フロンティアというワンダーとの出会い
『千マイル歩いてメキシコ湾へ』ジョン・ミューア―「自然の一部となる」境地に向かって歩く〔ほか〕
著者等紹介
亀井俊介[カメイシュンスケ]
1932年岐阜県生まれ。東京大学名誉教授。現在、岐阜女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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