目次
干上がった人魚族
水の記憶
病院の人魚
人魚族と文学
人魚族と母乳
人魚の創世神話1
人魚の創世神話2
オーロラ・ボリアレス
同情の欠如
人魚族と伝染病〔ほか〕
著者等紹介
ニゴーノル,ヌーラ[ニゴーノル,ヌーラ][N´i Dhomhnaill,Nuala]
1952~。アイルランド語で詩作する女性詩人。十七歳のときから詩作を開始し、2001年にはアイルランド最高の詩人に与えられる「アイルランド詩教授」に任じられた
池田寛子[イケダヒロコ]
ユニヴァーシティ・カレッジ・ダブリン(修士)。京都大学大学院人間・環境学研究科(博士)。現在広島市立大学国際学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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livre_film2020
42
私は詩の研究者ではなく、また、アイルランドについて多くを知っている訳でもない。だが、どことなく水面を揺蕩うリズム感を日本語越しにも感じることができた(欲を言えば、段組をしっかりして一文が改行されないようにされていればもっとリズム感があった)。大学にて、人魚をはじめとする(西欧の)水の精の講義を多く受けたため、アイルランドでそう繋がるのかと密かににんまり。やはり、無駄になる知識など何もない。人魚は実在したのか。この問いに対して正否で答えるのは野暮というもの。信じる心があれば全てのものは存在し得る。2022/08/26
miolmor
1
人魚と人間がからむ現代の深層を抉る詩集に詳細な研究が附属2012/04/24