内容説明
桃山から近代まで、中心となる作家はもちろん、その手法や特徴を学んで創意を凝らした作家たちの優れた作品を紹介します。琳波が共有する美意識と多様な側面を解き明かすことで、今日の美術や、グラフィック、ファッション、インテリアなどのデザインに影響を与えている琳波の魅力の源泉を浮き彫りにします。
目次
第1章 琳派の登場(俵屋宗達筆「源氏物語関屋澪標図屏風」―王朝文学の情緒をかもしだす新演出;俵屋宗達下絵・本阿弥光悦書「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」―鶴に込められた和歌と祝祭のイメージ ほか)
第2章 琳派の確立(尾形光琳筆「紅白梅図屏風」―薄明かりのなかで輝く紅白梅;尾形光琳筆「燕子花図屏風」―人物の登場しない象徴的な物語絵 ほか)
第3章 琳派の発見(酒井抱一筆「月に秋草鶉図屏風」―光琳から百年、新たな琳派様式の創出;酒井抱一筆「夏秋草図屏風」―光琳への憧れが生み出した新しい美の世界 ほか)
第4章 琳派の伝統と再生(岡田三郎助筆「婦人像」―琳派再評価のきっかけ;浅井忠筆「鬼外福内」「秋庭」―アール・ヌーボーをとおして琳派を評価 ほか)
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- 和書
- プラトン 講談社学術文庫