ハイチ女へのハレルヤ

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ハイチ女へのハレルヤ

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801003392
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報



ルネ・ドゥペストル[ルネドゥペストル]
原著

立花英裕[タチバナヒデヒロ]
翻訳

後藤美和子[ゴトウミワコ]
翻訳

中野茂[ナカノシゲル]
翻訳

内容説明

古くから伝わる“少女と魚の悲恋”の逸話をなぞるように絶世の美女の叔母に惹かれゆく少年を捉えた表題作をはじめ、規範や差別、偏見に苦悶するなかで邂逅するエロスを晴れやかに描く、現代ハイチ文学の傑作短編集。

著者等紹介

ドゥペストル,ルネ[ドゥペストル,ルネ] [Depestre,Ren´e]
1926年、ハイチのジャクメルに生まれる。詩人、作家。若くして政治活動に身を投じ、世界各地を転々とする。その後フランスに移り、執筆活動に専念。主な著書に『私の夢を千々に変転させるアドリアナ』(Hadriana dans tous mes r^eves,Gallimard,1988’ルノドー賞受賞)などがある

立花英裕[タチバナヒデヒロ]
1949年、宮城県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。早稲田大学教授。専攻はフランス語圏文学

後藤美和子[ゴトウミワコ]
1964年、埼玉県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。詩人。早稲田大学非常勤講師。専攻は二十世紀フランス文学

中野茂[ナカノシゲル]
1966年、群馬県に生まれる。パリ第八大学博士課程修了(文学博士)。早稲田大学高等学院教諭、早稲田大学非常勤講師。専攻はフランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケイ

118
著者はハイチ人だが、フランスやチェコに渡り、キューバや南米を経て南仏で暮らす。原題は、『ハイチ女』というより『庭の女』といったところだが、描かれるのはハイチの女や男。官能は、はっきりと肯定される存在で、否定するものは傷を受ける。官能の果実は、若くてもすでに開花していたり、硬いままのも、熟れすぎずにしっかりした実を持つものもある。それらを、皺のよった経験と分別で諭そうとしたり、力でもごうとすると失敗する。愛の官能は常に真っ直ぐな意思を持つようだ。最後の『ジャクメルへの帰郷』が一番キッパリとしていて好き。 2018/07/22

三柴ゆよし

16
ハイチに生まれ、フランス、チェコ、キューバ、チリ、ブラジルを放浪した詩人による短篇集。ヴードゥー的世界観に横溢するエロスを、カルぺンティエール等、黎明期の魔術的リアリズム髣髴させる文体で描く。神話的な悲劇に終わる表題作及びアメリカの黒人弾圧をテーマにした「ナッシュビルへ向かう救急車」を例外として、口承文芸の味わいを残すおおらかな猥談文学といった趣で、男も女も自身のセックスを最大限に謳歌している。時代の制約上、全篇を貫くお気楽な女性讃美が気にならないでもないが、バリエーションに富んだおもしろい短篇集だった。2020/06/30

きゅー

11
ハイチの作家によるエロティックな短編集。なるほどと思ったのが、訳者あとがきで、本作の舞台がハイチから始まって、パリ、リオデジャネイロ、ハバナ、そして最後にハイチに戻っているという指摘。これが著者が現実にたどった亡命生活の足取りと同じだという。楽天的な性格の革命家・小説家でもあり、かつてカストロ政権の外交使節も勤めていたルネのような人物にとっては、この物語に登場するようなあけっぴろげな(特に性的に)人物たちとも親密に関わり合うことがあったのだろう。2019/02/21

刳森伸一

2
ハイチ出身の作家による短篇集。男女の官能的な関係を描いたものが並ぶが、それは単純な性描写でなく、興奮を呼ぶためのポルノ性ともほぼ無縁で、性行為が持つ祝祭性が前面に出ている。切なく胸が苦しくなるような作品もあるが、その根底にあるのは、生きることへの賛歌だと思う。どれひとつ外れがない、素晴らしい短篇集だった。2020/03/24

ダージリン

2
かなり官能的な作品集。こういう明るさの中での官能性も珍しいような気がする。ハイチの土着的な要素も含まれているのだろう。あまり馴染みのない文化圏の文学や映画は新鮮な驚きや輝きに満ちていることが多いが、この作品集もそうしたところはあった。2019/06/18

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