内容説明
ジョイスにとって“歌に高められた人間の声は最高にして最も清らかな音楽の顕現”であった。ジョイスがいかにオペラの歌詞をわがものとし、『ユリシーズ』『フィネガンズ・ウェイク』に反映させたか。14のオペラを通してジョイスを考え、ジョイスを通してオペラを語る。
目次
第1部 ジョイスとオペラ
第2部 ジョイスと個々のオペラ作品(作曲家の生年順に)(モンテヴェルディ『オルフェオ』―葬送の歌;モンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』―愛欲の見本図;モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』―カタログの歌;モーツァルト『魔笛』―フリーメイソン;ベッリーニ『夢遊病の娘』―「すべては失われ」;ベッリーニ『ノルマ』―「清らかな女神」;ドニゼッティ『愛の妙薬』―媚薬の効用;ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』―狂乱の娘;フロトー『マルタ』―「夢のように」;ヴェルディ『ナブッコ』―祖国愛;ヴェルディ『椿姫』―再生への願望;ワグナー『トリスタンとイゾルデ』―愛の死;プッチーニ『トゥーランドット』―謎かけ花嫁;シュトラウス『サロメ』―七つのベールの踊り)
著者等紹介
宮田恭子[ミヤタキョウコ]
1934年、石川県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化修士課程修了。元玉川大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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