内容説明
境界が曖昧かつ不可視な人種という問題を、『招かれざる客』『ジャッキー・ブラウン』『8 Mile』『ビッグ・フィッシュ』などのハリウッド映画を読み解きながら考究するもっともアクチュアルなアメリカ文化・映画論。
目次
カラーライン(ズ)の世紀
1 パッシング
2 異人種間ロマンス
3 侵犯行為
4 人種パフォーマンスとしてのダンス
5 変身物語
6 排除と誇張
著者等紹介
金澤智[カナザワサトシ]
1965年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。専攻、アメリカ文化・比較文化。現在、高崎商科大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fritzng4
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パッシング/肌の色の薄い黒人が白人として通ること/『悲しみは空の彼方に』/『アメリカの影』。異人種間ロマンス/bmwf,bfwm/『招かれざる客』/『エデンより彼方に』。侵犯行為/見えないカラーラインを越える/『一一〇番街交差点』/『8 Mile』。ダンス/パウエル、アステアが越えられなかったラインをケリーが越える。変身/WtoB/BtoW/B&W/『手錠のままの脱獄』。排除と誇張/ティム・バートンが描かなかったもの/1939年のフレミングの2本が示すもの/フッドムービー。多くの示唆に富む。特にⅠ~Ⅲ。2015/12/04