NHKスペシャル 病の起源―うつ病と心臓病

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784800223029
  • NDC分類 491.61
  • Cコード C0077

内容説明

「うつ病」は、脳の防衛本能の暴走。「心臓病」は、直立歩行の落とし穴。人類進化700万年に宿命の病のヒミツを探る。進化の視点を取り入れた最新の治療も紹介!

目次

第1部 うつ病―防衛本能がもたらす宿命(脳科学で解明が進むうつ病;うつ病をもたらす防衛本能;孤独―ほ乳類が抱えたリスク;脳の進化がうつ病を招いた;うつ病に無縁な人々の秘密;人類が歩んだうつ病への道;人類進化と「うつ病」の最新治療)
第2部 心臓病―高性能ポンプの落とし穴(ほ乳類進化が生んだ弱点;直立姿勢の代償として;脳の巨大化、肉食、そして心臓病;食料生産革命の罠;胎児期に埋め込まれる心臓病のタネ;宿命の病を乗り越えるために)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

12
進化というものは、トランプの配り直しと同じもの。目の前の危機に対処するためにある機能を捨てたり変えたりすると、代わりに別の病を引き込んでしまう。その当時はそれがベターであっても、時と場所が変わればただのお荷物に変わってしまう。数少ない子供を大事に大事に育て上げるための哺乳類の種族繁栄のための方法が、孤独に対する耐性を減退させて脳を暴走させる。その脳の発達と直立歩行という二重の負荷故に、人の心臓はいつも悲鳴を上げている。臨機応変に変わればいいのだろうけど、なかなかそうはいかない。2014/07/31

funuu

9
動物が自殺をしない理由は、動物が「死の概念」を持っていないからだと考えられています。つまり、死というものを理解していないので、自ら死ぬことも不可能だということです。俺達は一人で生きてるわけじゃない。一緒に暮らしているのに分けない方がおかしい。どんなに狩りの腕がよくても、捕れない時はまったく捕れない。逆に子供でも大きな獲物を仕留めることもある。結局、狩りは運が支配している。だから、我々は獲物を分け合って助け合うんだ。心臓の大きさは、およそこぶし大だ。この小さな臓器が、休むことなく、一分間に70回ほど、1日で2015/07/20

がりがり君

5
期待値は上回った。セロトニンと鬱の関係の最新知見が紹介されてるのが特に良い。脳科学のかつての常識は今では簡単にくつがえってしまうものだ。とりあえず、料理を覚えようか…。2015/06/27

kiwipop

3
生存に有利となるように進化したはずなのに、その進化のせいで新たな病気に悩まされることになってしまう。なんだかバグ修正したらエンバグしちゃったみたいな話だ。2014/08/21

むっちょむ

2
こっちでは、役にたっても他のとこでは害にもなる。オールマイティーなんてものはない、なんでもバランス。病気も長い人類の歴史から見ると、心火に必要なものなんだろうな~。2016/08/13

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