出版と政治の戦後史―アンドレ・シフリン自伝

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出版と政治の戦後史―アンドレ・シフリン自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784798701295
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1023

出版社内容情報

ナチの迫害、アメリカへの亡命、貧困、赤狩り、戦争、さらには自ら選んだ出版界の絶望的な変質――幾多の試練を乗り越え、米国とヨーロッパの知的世界を結び、人間精神の輝きを数多の書物に結晶させた、稀有の出版人の自伝。

まえがき

第1章 楽園を追われて
 焦げた家族アルバム
 父の賭け
 ジャック・シフリン、プレイアッド社を興す
 ナチに追われて
 アンドレ・ジッドとのやりとり
 アメリカへの航海
 難民として
 フランスへの忠誠心
 フレンズ・セミナリーに通う
 亡命者たちのニューヨーク
 サルトルとレヴィ=ストロースの見方

第2章 ふたたびフランスへ
 政治好きの少年
 子ども一人の船旅
 パリの街を探検する
 ガストン・ガリマールとの交渉
 ジッドのユダヤ人観
 ジッドをなんと呼ぶか
 モーリヤックとの遭遇
 
第3章 戦後アメリカの激動の中で
 ニューディールから戦争へ
 高まる戦後への期待
 あのころの政策とビジョン
 十三歳からの社会民主主義
 「赤狩り」の恐怖
 FBIがやってきた
 欠落していた朝鮮戦争
 ハンナ・アーレントの密やかな熱い講義
 「沈黙の世代」
 父の死
 
第4章 大学での政治活動 ―SDSとCIA―
 入学許可と奨学金
 知的刺激のない大学
 ジョン・デューイ・ソサエティを創る
 見通せなかった国際情勢
 フルタイムの政治活動
 ベルリン、ローマの国際集会
 CIAの工作活動に乗せられる
 理念の変質とSDSの創設
 
第5章 遙かなるケンブリッジの日々
 われわれの手本
 クレア・カレッジの贅沢な部屋
 若者たちの時間
 自分流の勉強法を通す
 優雅な生活に別れを告げて
 『グランタ』の編集者になる
 すべて対等の関係で
 懐かしいケンブリッジ
 真の大学とは
 
第6章 出版の新しい可能性を求めて
 離れがたいケンブリッジ
 マリア・エレナとともにニューヨークへ
 政治活動から身を引く
 左翼ノスタルジア
 眠れない時代の後遺症
 アメリカの袋小路
 パンセオンで働く
 英国の編集者たちとの協働
 刺激的なフランスの著者たち
 一九六八年
 アメリカの反体制運動
 
第7章 変質する出版界 ―七〇年代以降―
 チョムスキーの見立て
 サッチャーとブレアの悲惨なイギリス
 ベネット・サーフのランダムハウス
 巨大エレクトロニクス企業の出版社買収
 サイ・ニューハウスの利潤第一主義
 排除されるパンセオン
 何のための出版社買収
 出したい本、価値ある本は出せない
 ニュープレスを立ち上げる
 武器製造業者が出版界を牛耳る
 コングロマリットがメディアを動かす
 変容する資本主義
 破壊されたアメリカは変わりうるか

第8章 活路はどこに
 歴史を見る眼
 これから出版社をやることの意味
 
終 章 パリで暮らして
 ニューヨークを離れたい
 パリの快適さと大勢順応
 美しい街の明と暗
 パリのアメリカ人

 謝辞

 訳者あとがき

【著者紹介】
[著者]アンドレ・シフリン(Andre Schiffrin)
1935年、パリ生まれ。41年、ナチの迫害を逃れて一家でアメリカに亡命。イェール大学卒業後、英国ケンブリッジ大学でMAを取得。コロンビア大学大学院を経て、62年、パンセオンに入社、数々の名著を編集し、またヨーロッパとアメリカの出版界の交流を促進。92年、ニュープレスを興し、良質の図書出版を続け、今日に至る。他の著作に、The Business of Books: How the International Conglomerates Took Over Publishing and Changed the Way We Read (Verso, 2000.『理想なき出版』柏書房)、Words and Money(Verso, 2010) などがある。


[訳者]
高村 幸治 (たかむら こうじ)
1947年生まれ。国際基督教大学卒業。72年、岩波書店入社。編集者として著作集「大塚久雄著作集(増補版)」「土居健郎選集」「内橋克人 同時代への発言」や講座「精神の科学」「文学」などを手がけ、また鶴見俊輔、河合隼雄、上野千鶴子、日野原重明、ウンベルト・エーコ、ミヒャエル・エンデなどの書籍を世に送る。編集部長、編集委員を経て、2011年、退社。

内容説明

ナチの迫害、アメリカへの亡命、貧困、赤狩り、戦争、さらには自ら選んだ出版界の絶望的な変質―幾多の試練を乗り越え、米国とヨーロッパの知的世界を結び、人間精神の輝きを数多の書物に結晶させた、稀有の出版人の自伝。

目次

第1章 楽園を追われて
第2章 ふたたびフランスへ
第3章 戦後アメリカの激動の中で
第4章 大学での政治活動―SDSとCIA
第5章 遙かなるケンブリッジの日々
第6章 出版の新しい可能性を求めて
第7章 変質する出版界―七〇年代以後
第8章 活路はどこに
終章 パリで暮らして

著者等紹介

シフリン,アンドレ[シフリン,アンドレ][Sciffrin,Andr´e]
1935年、パリ生まれ。41年、ナチの迫害を逃れて一家でアメリカに亡命。イェール大学卒業後、英国ケンブリッジ大学でMAを取得。コロンビア大学大学院を経て、62年、パンセオンに入社、数々の名著を編集し、またヨーロッパとアメリカの出版界の交流を促進。92年、ニュープレスを興し、良質の図書出版を続け、今日に至る

高村幸治[タカムラコウジ]
1947年生まれ。国際基督教大学卒業。72年、岩波書店入社。編集者として著作集「大塚久雄著作集(増補版)」「土居健郎選集」「内橋克人 同時代への発言」や講座「精神の科学」「文学」などを手がけ、また鶴見俊輔、河合隼雄、上野千鶴子、日野原重明、ウンベルト・エーコ、ミヒャエル・エンデなどの書籍を世に送る。編集部長、編集委員を経て、2011年、退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おおにし

4
アメリカで50年間出版人として活躍してきたシフリン氏の自伝。アメリカという国の出版界の実態がよくわかる。レッドパージ、冷戦時代の思想統制、コングロマリットによる中小出版社の買収統合という出版業界に吹き荒れた市場原理主義の嵐。アメリカの出版メディアは崩壊の危機にあるようだ。日本の出版界は大丈夫なのか。このような良書が日本の小さな出版社から翻訳出版された意義は大きいと思う。 2012/12/02

saku_taka

2
著名な出版人の自伝。出版に直接かかわりのある話は全体の3分の1くらいだが,著者のバックグラウンドについて幼少期から記されていて,いろいろつながっていく。娘の夫がスティグリッツとは知らなかった。それにしても激動の時代,文字通り「生きるか死ぬか」の時代であった。そのなかで,言論や表現を切り開いていく,たくましい姿に感銘を受ける。2012/12/09

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