深海生物の「なぜそうなった?」がわかる本

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784798050096
  • NDC分類 481.74
  • Cコード C0045

出版社内容情報

深海生物の摩訶不思議な姿形や生態について、「なぜそうなったのか?」を200点近い写真とイラストで解き明かす。「同じような写真の深海生物(深海魚)の図鑑はもう飽きた」
という方、いませんか?
そんな方にぜひとも読んでいただきたいのが、この本です。
本書では特にこの2点、
・深海生物の摩訶不思議な姿形のワケ
・深海でどのように生き残ってきたかのワケ
にフォーカスし、イラストを使ってわかりやすく解説していきます。
さまざまな科学論文を調査し、ネットでは得られない深海生物の情報を、
200点近いイラストでとことんていねいに解説していますので、
深海生物ファンには見逃せない一冊です。

序章 なぜそうなった? 深海で生きる生物たち

第1章 0?200mの世界に住む生物たち
 海の底はどうなっている?
 海の中の流れ
 植物プランクトン
 動物プランクトン
 大型捕食者と分解者
 深海はどのように分けられる
 深海生物の日周鉛直運動
 深海魚の稚魚たち

第2章 200?700mの世界に住む生物たち
 <なぜそうなった?>デメエソの目は管状になっていて、網膜は2つもある
 <なぜそうなった?>テンガンムネエソは背中を向いた管状眼をもつ
 <なぜそうなった?>ホタルイカは光迷彩をもつ
 <なぜそうなった?>ギンオビイカは発光液で敵を驚かす
 <なぜそうなった?>ビワアンコウは雄が極端に小さい
 <なぜそうなった?>ヨコエソは小さいときは雄だが、成長すると雌に性転換する
 <なぜそうなった?>ハダカイワシは脂肪が詰まった浮袋をもつ
 <なぜそうなった?>メガマウス1種のためだけにメガマウス科が設けられた
 <なぜそうなった?>ダルマザメは獲物の体にクッキー型の歯形を残す
 <なぜそうなった?>ミズウオの胃の中からしばしばプラスチックごみが見つかる
 <なぜそうなった?>ホテイエソはヒゲが光る
 <なぜそうなった?>ダイオウイカはイカのくせにまったく食用に向かない
 <なぜそうなった?>ユウレイイカの4番目の腕は塩化アンモニウムを多く含んでいる
 <なぜそうなった?>ベニオキナエビスガイは対になった内臓をいまだもつ
 <なぜそうなった?>ウミユリは腕を花びらのように広げる
 <なぜそうなった?>シーラカンスは逆立ち泳ぎをする
 <なぜそうなった?>オウムガイの殻の中には身ではなくガスが詰まっている
 <なぜそうなった?>深海の海底をクモヒトデが一面をおおう
 <なぜそうなった?>ラブカはサメなのに、ウナギ体型でヘビ頭
 北の深海生物と南の深海生物
 <なぜそうなった?>オピスソプロクツスの口はオチョボロ

第3章 700?1000mの世界に住む生物たち
 <なぜそうなった?>クジラウオの目は退化している
 <なぜそうなった?>ミツマタヤリウオの目の下の発光器は雄のほうが発達している
 <なぜそうなった?>ホウキボシエソは赤い光で周囲を探る
 <なぜそうなった?>トグロコウイカは貝殻の名残りを体にもつ
 <なぜそうなった?>ミツクリザメはシャベル状の鼻面をもつ
 <なぜそうなった?>ナガヅエエソは深海に突っ立つ
 ソコダラの仲間とギンザメ
 <なぜそうなった?>コンゴウアナゴはカレイの体内からときどき見つかる

第4章 南極海に住む生物たち
 過酷な南極海の自然
 エサとなるアイスアルジー
 <なぜそうなった?>コオリイワシは凍らない体液をもつ
 コオリウオの生活

第5章 1000?3000mの世界に住む生物たち
 希薄な海中の生態系
 変わりもの、ホソオヨギヒモムシ
 <なぜそうなった?>イカでもタコでもない、10本腕をもつコウモリダコ
 <なぜそうなった?>ウミグモ類は内臓が足にある
 <なぜそうなった?>トカゲギスは鼻で泥を掘る
 <なぜそうなった?>ヌタウナギは顎がない
 <なぜそうなった?>ソコボウズは数千mの深さに住む生き物では最大級の1.3mにもなる
 深海の巨人たち

第6章 化学合成生物の世界
 硫黄臭い海水と群がるバクテリア
 <なぜそうなった?>ガラパゴスハオリムシは消化器も口も肛門さえももたない
 <なぜそうなった?>リミカリスは背中に光を感じる器官がある
 クジラの死骸に群がる動物たち
 <なぜそうなった?>サツマハオリムシは水深80mの浅海に住む

第7章 3000?6000mの世界に住む生物たち
 <なぜそうなった?>深海ナマコは海底をなめまわる
 <なぜそうなった?>深海ユムシの巣穴から放射状に跡が残る
 <なぜそうなった?>見た目は貝のネオピリナにはエラや筋肉などがある
 生物の少ない外洋の深海底
 <なぜそうなった?>サウマティクティウス・アクセリは口の中に発光器をもつ

第8章 6000m以深の世界に住む生物たち
 <なぜそうなった?>シンカイヨロイダラは4000?6400mの海溝に住む
 高圧の壁と消えゆく生物たち

北村雄一[キタムラユウイチ]
1969年、長野県生まれ。日本大学農獣医学部卒業。フリージャーナリスト兼イラストレーター。深海生物から恐竜、進化まで、幅広い分野で活躍。おもな著書に、『超美麗イラスト図解 世界の深海魚 最驚50』(サイエンス・アイ新書)、『ふしぎな深海魚図鑑―世界でいちばん深い海』『ふしぎな深海魚図鑑―太平洋をわたってみよう』『ふしぎな深海魚図鑑―海の底までもぐってみよう』(汐文社)、『深海魚摩訶ふしぎ図鑑 改訂新版』(保育社)、『深海生物ファイル』(ネコ・パブリッシング)、『深海生物のひみつ』(PHP研究所)、『ダーウィン『種の起源』を読む』(化学同人)、監修本に『よみがえる恐竜・大百科』『EVOLUTION ?生命の進化史?』(弊社)などがある。

内容説明

摩訶不思議な姿形と生態の謎を解き明かす!!

目次

序章 なぜそうなった?深海で生きる生物たち
第1章 0~200mの世界に住む生物たち
第2章 200~700mの世界に住む生物たち
第3章 700~1000mの世界に住む生物たち
第4章 南極海に住む生物たち
第5章 1000~3000mの世界に住む生物たち
第6章 化学合成生物の世界
第7章 3000~6000mの世界に住む生物たち
第8章 6000m以深の世界に住む生物たち

著者等紹介

北村雄一[キタムラユウイチ]
1969年、長野県生まれ。フリージャーナリスト兼イラストレーター。深海生物から恐竜、進化まで、幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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9
ラブカが古代鮫ではなく、実は現代型の鮫で似たような環境化において、似たような形に収斂されていったものだとして、第一版は僕の監修が甘かったですすみませんと謝られていて、なんか好感度爆上げだよ…。深海の底でクジラの死体の周辺に独自の生態系を作る鯨骨生物群集について、深海では酸素がないため嫌気的に分解され、硫化水素が発生することから、海底火山の周囲に棲まう生き物が集まるとあって、へーってなった。確かに海底火山も鯨の死体も恒常的なものじゃないし、その周囲の生き物たちにとっては補完しあえて有り難いだろうなあ。2018/04/04

尾原道場

1
写真がグロい~。なぜそうなったか解りやすく解説。2017/07/01

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