エジプトの空の下―わたしが見た「ふたつの革命」

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エジプトの空の下―わたしが見た「ふたつの革命」

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  • サイズ 46判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794972811
  • NDC分類 302.42
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「アラブの春」で言われた「民主化」や「自由」は、私たちが通常思い浮かべる「民主化」や「自由」とはまったく違っていた!
1歳になったばかりの娘を連れて、夫とともに「アラブの春」の只中にエジプトの首都カイロに降り立った著者。そこで体験した強烈な出来事、危険な事件の数々。
・運が悪ければ即死!頭上からバルコニーが落ちてくる
・イスラム大物指導者から「おまえは全身恥だ」と言われる
・女性一人で街を歩けばセクハラの嵐
・異教徒は下級市民として人頭税を払わされる?
・エジプトのスラム街の悲惨な実態……
「アラブの春」の渦中、独裁政権が倒れたあとの波乱万丈の日々を、持ち前のタフなメンタリティで生き延びた日本人女性イスラム研究者の日常を描く、ノンフィクション・エッセイ。混乱の時代に出会った人たちと、いつかどこかの空の下で再会できますように!

【目次】
1 娘と親友とサラフィー運転手
2 ピラミッドを破壊せよ
3 頭上注意
4 バット餅
5 出エジプト
6 髪を隠す人、顔を隠す人
7 ファラオの呪い
8 エジプトのアルカイダ
9 牛の腹
10 ふたつの革命

私か?住んて?いた2011年から2015年にかけてのエシ?フ?トは、政治、経済、社会、治安の全てか?不安定て?、あらゆる面において混乱していました。治安か?いい時期というのはあまりなく、悪い状態か?恒常化しており、時には極めて悪くなりました。爆弾テロや銃撃、誘拐なと?か?頻発する時期もありました。自宅の近所を含め、カイロ市内て?毎日数回これらの事件か?発生するようになると、私は被害にあうのを避けるために極力外出を控え、「家にいる」ようになりました。(本文より)

内容説明

「アラブの春」で言われた「民主化」や「自由」は、私たちが通常思い浮かべる「民主化」や「自由」とはまったく違っていた!2011年「アラブの春」の渦中、エジプト独裁政権が倒れたあとの波乱万丈の日々を、持ち前のタフなメンタリティで生き延びた日本人女性イスラム研究者の日常を描く、ノンフィクション・エッセイ。

目次

1 娘と親友とサラフィー運転手
2 ピラミッドを破壊せよ
3 頭上注意
4 バット餅
5 出エジプト
6 髪を隠す人、顔を隠す人
7 ファラオの呪い
8 エジプトのアルカイダ
9 牛の腹
10 ふたつの革命

著者等紹介

飯山陽[イイヤマアカリ]
1976年生まれ。東京都出身。イスラム思想研究者。アラビア語通訳。上智大学文学部史学科卒。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

115
これは衝撃的なノンフィクション・エッセイだ。イスラム思想の女性研究者が、家族と一緒にエジプトに在住した4年間の思いを綴る。その経験を通じて、西側諸国のイスラム社会への理解が如何に偽善的で偏向的かを訴えている。「西洋近代型の自由民主主義こそ全人類が目指すべき普遍モデル」という考えが独善なんだと。エジプトの第一革命を善、第二革命を悪と思い込んでいた自分の浅慮も思い知らされる。「私がイスラム研究を面白いと思うのは、学ぶことの全てが悉く、私にとっての当たり前と異なるからです」…これが本当の国際人なんだ。いい本だ。2022/02/01

どんぐり

81
2011年から2015年までエジプトで暮らし、ムバラク政権を崩壊させた「アラブの春」を体験した日本人女性でイスラム思想研究者のエッセイ。10篇のエッセイの第1話に登場するのが、5歳の娘とその親友、そして長いアゴヒゲとおでこに「お祈りダコ」をもったサラフィー運転手。日本人でありながら『コーラン』やイスラム法の規定に詳しく、アラビア語で議論のできる著者は、サラフィー運転手を連れてエジプト人のイスラム教指導者やアルカイダ創設者にメディア向けのインタビューも行う。→2022/04/19

ともっこ

22
イスラム研究者である著者によるノンフィクション・エッセイ。 エジプトの人々との深い関わり合いを体験した著者だからこそ書ける、綺麗事ではない現実。 著者の率直な語り口が良い。 「価値の逆転した世界は、パラレルワールドではなく現実の世界にも存在」する。 「常識」と考えることが全く違う世界を垣間見るのは、刺激的。 自らの狭い見識で物事の善し悪しは判断できないと、改めて思う。 日本で言われる「対話」や「テロとの戦い」批判がいかに偽善的かよくわかる。2021/11/27

アリーマ

16
女性でかつイスラム教信者でない研究者として注目している著者のエジプト生活記。イスラムやアラブ研究者の言説は、往々にして情緒的で中途半端に現地擁護的なのが昔から引っかかっていた。確かに男性にしか人権を認めていないような世界では男性の視点ては見えないことが多いのだ。そこがクリアに抉り出されて気持ち良い。私は90年代に長く現地に住んだので、その後、特にアラブの春からモルシ政権を経た時期のエジプトの状況が、日常生活を交えてよくわかるのが興味深い。今後が注目される研究者の、個人としての横顔も面白く読んだ。★★★★★2022/02/18

リットン

15
イスラム研究者が、エジプトに住んで経験し、感じたことを書いたエッセイで、すごくよかった。自分では一生経験しないことだろうなあ。。実際に現地の人の言葉を話、その宗教や文化にかなり詳しい人からすると、美辞麗句を並べたり、西洋の紋切り型の価値観でエジプトを評価するのにも嫌悪感を持つのはもっともだなあと感じた。アラブの春で謳われた自由は、西欧人(日本人も含む)が感じる民主的な自由とは違う、というのは教科書やニュースを読むだけではピンとこない、根本的な前提から違う部分なのだろうなあ。2022/05/02

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