内容説明
いまもっとも重要な思想家が、ヘーゲル『精神の現象学』を精緻に読み直す。厳密に閉じた体系とされるヘーゲル哲学という「主題」を、流動的で開放的な哲学へ「変奏」し、ヘーゲルを現代に甦らせる魅惑の11講。
目次
第1章 閉じること
第2章 体系をめぐる諸問題
第3章 観念論
第4章 言語
第5章 さまざまな対立
第6章 行為の倫理学―事そのものdie Sache Selbst
第7章 内在性
第8章 集合性としての「精神」(「アンティゴネ」、あるいは「一」は「二」に割れる)
第9章 革命と「歴史の終焉」
第10章 文化的上部構造としての宗教
第11章 「絶対的なこと」の自己愛
著者等紹介
ジェイムソン,フレドリック[ジェイムソン,フレドリック][Jameson,Fredric]
1934年アメリカ合衆国生まれ。イェール、フランスのエクス、ドイツのミュンヘン、ベルリンの各大学で学び、イェール大学でPh.D.(フランス文学)取得。ハーヴァード、イェール、カリフォルニア(サン・ディエゴ校、サンタ・クルーズ校)の各大学で教えたのち、現在、デューク大学教授(比較文学・ロマンス語研究)
長原豊[ナガハラユタカ]
1952年富山県生まれ。法政大学比較経済研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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