内容説明
家族社会学の面白さに接近する本は、これまでもたくさん出版されてきました。しかし、この本には、従来にはない次のような特徴があります。まず、現代的なトピックと家族社会学の成果を架橋していること。数字にもとづく「量的データ」と言葉などにもとづく「質的データ」の両方を用いていること。そして、今日でも根強く残る家族主義を批判的に検討していることです。ひと味違う視点から家族について考える。
目次
1 家族社会学の基本をおさえる(日本社会の家族変動;恋愛と結婚;家族の近代化と子育ての変容;家族と介護)
2 家族の今について理解を深める(社会階層と家族;離婚、再婚と子育て;成人した子どもと親との関係;多様化するパートナーシップと共同生活)
3 家族社会学の幅の広さに触れる(家族とお金と愛情;結婚差別問題と家族;セクシュアル・マイノリティにとっての子育て;子育てひろばにおけるやりとりとつながり;ポスト工業化社会への移行から考える家族と政治)
著者等紹介
永田夏来[ナガタナツキ]
兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教。おもな著作・論文に「若者の恋愛行動にみるイニシアチブと人間関係」『季刊 SEXUALITY』77,2016./「越境する夏フェス女子―音楽とインターネットをめぐるインテグラルなアクション」池田大臣・吉光正絵・西原麻里編『ポスト“カワイイ”の文化社会学』ミネルヴァ書房,2017. など
松木洋人[マツキヒロト]
大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。おもな著作・論文に『子育て支援の社会学―社会化のジレンマと家族の変容』新泉社,2013./野辺陽子・松木洋人・日比野由利・和泉広恵・土屋敦『“ハイブリッドな親子”の社会学―血縁・家族へのこだわりを解きほぐす』菁弓社,2016. など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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