内容説明
児童・生徒を包む空間は安全なものではない。精神病様症状や多動性障害・学習障害ほかのさまざまな症状や障害をはじめとして、育児ネグレクトや性的虐待、校内暴力・少年犯罪・犯罪被害などの危機に学校はどう対応し、教育的な成果を目指せばいいのか。研究者、医師、カウンセラーが、事例を紹介しながら危機への対応の仕方を具体的にガイドする。
目次
第1章 学校の危機介入・初期対応を考える(学校の危機管理―事例1;児童・生徒の危機のシグナル―事例2 ほか)
第2章 体の危機管理(児童・生徒の体の異常の緊急度評価;心肺停止 ほか)
第3章 学校での心の危機介入・初期対応(夜尿・遺尿・遺糞;強迫性障害・パニック障害・ヒステリー反応 ほか)
第4章 忘れられない“出会いとつぶやき”(情緒不安定で、保健室と教室を行き来している:小学1年A男―事例1;親切な気持ちが「死ね」という言葉になって:小学6年B子―事例2 ほか)
著者等紹介
石川瞭子[イシカワリョウコ]
日本社会事業大学社会福祉学研究科後期博士課程修了。博士(社会福祉学)、認定臨床心理士。現在、聖隷クリストファー大学社会福祉学部こども教育福祉学科教授
吉村仁志[ヨシムラヒロシ]
九州大学卒業、沖縄県立中部病院(ハワイ大学卒後臨床研修事業)で卒後研修、南カリフォルニア大学ロサンゼルス小児病院で小児腎臓病学クリニカルフェロー、イギリス・ダンディー大学医学教育センター医学教育学修士課程修了、岐阜大学大学院医学教育学博士課程在学中。小児科専門医、小児腎臓病専門医。現在、沖縄県立南部医療センター・こども医療センター小児腎臓科部長・臨床研修センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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