出版社内容情報
DADAはおれたちの強烈さだ。(・・・)ダダはお上品なスリッパも、交わらない平行線もいらない人生だ。統一ってやつには反対でもあり、賛成でもあり。でも、未来には断固として反対する。
(トリスタン・ツァラ「ムッシュー・アンチピリンの宣言」)
「最初のダダ宣言以来一世紀の時が流れた現在、(・・・)聞き慣れた言語を変貌させる未知の体験にふと心惹かれたなら、ぜひこの詩集を開いて、ダダイストやシュルレアリストが後世の私たちに書き残した詩を読んでほしい」(塚原史)。
アポリネール、ツァラ、ブルトンからイブシック、ル・ブランまで、32の詩人のアンソロジー。
装幀=田中勲
塚原史[ツカハラフミ]
翻訳
後藤美和子[ゴトウミワコ]
翻訳
内容説明
破壊/反抗/変革の感性と精神を生きた言葉のアヴァンギャルドたち32人の、画期的邦訳アンソロジー。
目次
ダダと先駆者たち(ギヨーム・アポリネール;トリスタン・ツァラ;フランシス・ピカビア ほか)
シュルレアリスムの創成期(アンドレ・ブルトン;ルイ・アラゴン;フィリップ・スーポー ほか)
シュルレアリスムの展開と拡がり(ルネ・シャール;レーモン・クノー;フランシス・ポンジュ ほか)
著者等紹介
塚原史[ツカハラフミ]
早稲田大学教授、會津八一記念博物館館長
後藤美和子[ゴトウミワコ]
詩人、早稲田大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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保山ひャン
5
「ダダと先駆者たち」アポリネール、ツァラ、ピカビア、デセーニュ、リゴー、ノアイユ、コクトー、ルヴェルディ、ヴァシェ。「シュルレアリスムの創成期」ブルトン、アラゴン、スーポー、エリュアール、ペレ、デスノス、クルヴェル、バロン、ドゥアルム、アルトー、バタイユ。「シュルレアリスムの展開と拡がり」シャール、クノー、ポンジュ、ミショー、プレヴェール、ペンローズ、カーアン、プラシノス、マンスール、セゼール、イヴシック、ル・ブラン。未発表作品や日本初紹介作も積極的に収録したまさに現代の詩集。リーズ・ドゥアルムに俄然興味2018/07/10
Rieko Ito
1
わからない詩ばかり。「ミラボー橋の下」とか「ぼくの耳は貝の殻」とか旧約で昔から知られている詩もあるが、これらの句も実は意味不明だったということがわかるw。デュシャンの便器よりわかりにくいのは、言語は翻訳を介するからだろうか。しかし、こんなふうに詩を書けばいいんだ、楽しそうだな、という気にはさせてくれる。2021/01/15