内容説明
「頭の回転が速いね」とほめたり、ほめられたことはないでしょうか。逆に「自分は何て頭が悪いんだろう」と嘆いたことはないでしょうか。このように、私たちは「頭」がさまざまな知的活動に関係していることは分かっていますが、その正確な仕組みについてはよく知らないのかもしれません。本書では、そのような私たちの頭の働きを明らかにする「認知心理学」の基礎的な知識について、身近な例に基づいて分かりやスく解説します。はじめて学ぶ方、心について考えてみたい方におすすめの一冊です。
目次
第1章 よりよく覚えるためにはどうすればよいか―記憶の仕組み
第2章 「イヌ」って何?―知識の構造
第3章 「ショックな出来事はよく覚えている」は本当か?―出来事や経験の記憶
第4章 言葉を使うとはどういうことか―言語の発達と役割
第5章 「読書百遍意自ずから通ず」?―文章理解の認知過程
第6章 上手に料理を作るには―問題解決
第7章 未知の世界を理解する―類推
第8章 みんなでやればうまくいく?―協同の効果
第9章 論理的に考えるとはどういうことか―分析的推論と拡張的推論
第10章 原因を正しくみつけることの難しさ―因果推論と認知的バイアス
第11章 今日は傘が必要か―リスクの認知と意思決定
著者等紹介
犬塚美輪[イヌズカミワ]
1999年東京大学教育学部卒業。2004年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。2008年博士(教育学)。現在、東京学芸大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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