内容説明
1955年、ネヴァダ州の砂漠のなかにマネキンたちの住む5軒の民家が建てられ、核実験オペレーション・キューが行われた。砂漠のなかに作られたアメリカ生活の幻像は、冷戦アメリカの原像だった。「アメリカ」を輸出する国アメリカは、どのような世界を今日に残したか?ドラマトゥルギーとしての冷戦、情動のネットワークとしての「アメリカ」。
目次
アメリカ、アメリカ!
第1部 アメリカの影(アパッチ騎兵隊―冷戦とジョン・フォードの騎兵隊三部作;「アメリカ」を輸出する国アメリカ―冷戦とアメリカ研究の成立;大学と謀報―知識の枠組みとしてのOSS/OWI;戦争記録画の失われた歴史を求めて;KUROSAWA NOIRの「アメリカ」―ネットワーク文化論のために)
第2部 閃光とともに(ショック療法時代の文学と文化;クレイジオロジー―ロバート・リンドナーと冷戦初期の精神病理学)
第3部 核/家族(蠅男の館―冷戦家庭の設計図;YFZ牧場の襲撃―冷戦とポリガミー;ハッピーエンド)
著者等紹介
宮本陽一郎[ミヤモトヨウイチロウ]
1955年東京に生まれる。現在、筑波大学人文社会系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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