出版社内容情報
私たち日本人は桜が好きです。他の樹木とは比べようがないほど鮮やかに咲き誇る桜の花は、爆発的な春の喜びを感じさせてくれます。同時に、花の盛りが短く、散り急ぐ花びらに、人の世の無情を感じとらせてくれます。歓喜と無情・・・・・・日本人の心を強く揺さぶる桜を、桜の側から、いわば桜の本音として語らせたらどうなるのでしょう。本書は、植物学的知識を用いて、桜とはいったいどういう存在なのかに迫ってみます。植物としての桜、人間の文化的側面と桜の生き様、世界の桜と日本の桜の系統などなど、さまざまな角度描かれる桜の本音とは? 生物としての桜の本音を察してみると、人間が桜を観賞して感じる世界とは違ったものが見えてきます。貴重で美しい桜の写真と繊細なイラストをふんだんに用い、資料としての価値も併せ持つ価値ある1冊。存分にお楽しみ下さい。
内容説明
植物学的知識を駆使し、「桜」の真の姿に迫る。植物としての桜とは?世界の桜と日本の桜の関係は?桜の生き様に感じる日本人の心とは?さまざまな角度から描かれる桜の姿。我々が見落としていた“生物としての桜”が浮かび上がる。
目次
第1章 サクラの分類学
第2章 サクラの植物学
第3章 人と桜
著者等紹介
近田文弘[コンタフミヒロ]
国立科学博物館名誉研究員、理学博士。新潟県新発田市生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程を経て、国立科学博物館植物研究部植物第一研究室長。専門は植物分類学。タイ国および中国長江流域と天山シルクロードの植物相調査に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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