正義から享楽へ―映画は近代の幻を暴く 映画批評2015→2016

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正義から享楽へ―映画は近代の幻を暴く 映画批評2015→2016

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784773405026
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

内容説明

クリントン的“正義”とトランプ的“享楽”。“世界”の核心に迫る、宮台真司の最新批評集。黒沢清、相澤虎之助・富田克也との特別対談収録。

目次

『リップヴァンウィンクルの花嫁』―あまたの寓話が響き合う、半世紀に一本の傑作
『クリーピー 偽りの隣人』―映画『クリーピー』には『CURE』以降20年間の“進化”がみごとに刻印されている
『バケモノの子』―言葉ならざる親子の関係を描く、細田守監督の慧眼
『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』―ギリシャ悲劇の王道に連なる、86分間の密室劇
『野火』『日本のいちばん長い日』―戦争を描いた非戦争映画が伝えるもの
『ドローン・オブ・ウォー』―テクノロジー使用がもたらす人倫破壊に対する、強力なる人倫の擁護
『岸辺の旅』―映画体験が持つ形式のメタファーとしての黒沢作品
特別対談 宮台真司×黒沢清『“なりすまし”自動機械を止める』
『恋人たち』―“世界”を触知することで、主人公と観客が救われる傑作
『アレノ』『起終点駅 ターミナル』―潜在的第三者についての敏感さが失われている〔ほか〕

著者等紹介

宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年3月3日、宮城県仙台市生まれ。社会学者/映画批評家。首都大学東京教授。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で多くの著書を持ち、独自の映画評論でも注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かみぶくろ

96
かなり丁寧に要点をまとめながら読んでいったので、宮台社会学の理解がかなり進んだ気がすると自賛したい。クリントン的な「正義」をトランプ的な「享楽」が上回った理由を、文字言語獲得前後で隔たる人類史に求めてみたりとか、社会という共同幻想(ファンタズム)へのアプローチとか、ともかく視野が広大。ベースにある我々には世界がそのまま与えられるのではなく、与えられるのは「世界体験」に過ぎない、そしてそれは言語プログラムに媒介されるって部分は、引き続きよく噛みしてておきたいと思う。2019/03/23

ころこ

16
本書は言うまでも無く映画批評ですが、著者の問題意識を通した社会批評となっています。タイトルにある正義と言えば有意味で肯定的な価値を、享楽からは著者の以前からの仕事である性愛を想起させます。ところが、本来正義を追求するはずの社会はもはや<クソ社会>と呼ばれ、享楽はむしろ意味や価値以前の世界によって、新たに意味や価値を構築する地平が広がっている。その様な絶望の荒野が本書の舞台です。そのことを著者は、主知主義=意味から主意主義=強度という様な別の表現でもその違いを明確にしています。本書の評価されている作品の多く2017/12/26

踊る猫

10
映画に関して(も)通である宮台真司氏の映画批評集。ネタを割っているので未見の気になる方は注意して掛かられたい。全体的なメッセージとしては「クソ社会」に適応するには意識的にまともな人に「なりすま」すしかないということと、あとは正しいだけでつまらない「リベラル」の生真面目さを批判し不謹慎でも面白い姿勢を貫こうということ。危険なのはしかし、その「面白い」が自己満足に終わることではないか。過去の著作ではその「享楽」の独り善がりを批判していたはずだ。そのあたり苦しい立場に追い込まれている印象を受けるのは私だけなのか2017/02/27

Tenouji

9
ヘタレに厳しい宮台氏の文章を読んでいると、感情的にマウンティングしてくる輩をメッタ打ちに出来そうな気分になるが、多分、勘違いなのだろうw。2017/06/11

PukaPuka

8
オープンダイアローグでは対話の力が強調されるが、本書で述べられていることの一つは、対話アディクション地獄、があり得るということである。オープンダイアローグが参加者のヒエラルキーを否定しても、そこには一定の平衡を維持するような力(場の力と思うが)が働くということだろう。オープンダイアローグの対話の力礼讃が腑に落ちない人は是非本書を読むべきと思う。読み終わって、これだけ密度の濃い本書がたった1800円であることに驚愕する。(※本書で宮台氏がオープンダイアローグについて言及しているわけではない。悪しからず。)2017/02/15

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