内容説明
「子どもが安心できるセラピーの空間をどのようにつくりだすか」情緒を細やかに共にする基本的なセラピストの態度とは。言葉以前の交流をどのように受けとめながら、転移・逆転移を理解するか。「子どもへのセラピーのキーポイント」を解説する。
目次
序章 出会いまで―子どもを迎える準備
第1章 心理的に安全な空間づくり―初回面接
第2章 心の通いあいの芽生え―週1回の心理療法開始
第3章 臨床的理解と方針―発達的観点に基づいたアセスメント
第4章 心理療法の展開―関係性の中に読みとる心の流れ
第5章 二人の間のストーリー―分離と再会
第6章 不在・喪失をめぐる情緒の交流―突然の終結に向かって
終章 心理療法の外の状況―そして、心理療法のその後
補論1 関わりをめぐる精神分析的視座―日々の臨床実践の中で
補論2 心を抱えることと、抱えられること―喪失をめぐる間主観的な臨床体験
著者等紹介
森さち子[モリサチコ]
慶應義塾大学総合政策学部教授/同大学医学部精神・神経科学教室兼担教授/放送大学客員教授/サイコセラピー・プロセス研究所副所長(臨床心理士/公認心理師/日本精神分析学会認定心理療法士スーパーバイザー)。慶應義塾大学文学部人間関係学科卒業。同大学大学院修士(社会学研究科)、博士(学術)取得。同大学湘南藤沢キャンパス心身ウェルネスセンターカウンセラー、医学部精神・神経科学教室助手、同大学総合政策学部准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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