ハインツ・コフート―その生涯と自己心理学

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  • サイズ A5判/ページ数 573p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772412025
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C3011

出版社内容情報

本書は,偉大な精神分析家ハインツ・コフートの生涯と,自己心理学の立場を確立するまでの彼の思索の道筋をたどる伝記である。

本書は,偉大な精神分析家ハインツ・コフートの生涯と,自己心理学の立場を確立するまでの彼の思索の道筋をたどる伝記である。コフートがかつて教育分析を受けたシカゴ精神分析研究所で精神分析家になる訓練を積んだ原著者が19年かけて,コフートの友人や同僚・患者へのインタビューや,手紙・論文の調査をして完成させた。コフートは欲動論の理論構造やその問題点を明らかにし,フロイトの理論の理解を助けてくれる。また彼は,心理療法的実践がなぜ共感的でなければならないのか,なぜ分析家は患者がいつでも利用できるオープンな存在でなければならないのかを,理論的に明らかにしてくれる。惹かれてしまうけれども同時に嫌悪感も覚えるという,人間らしい多くの矛盾に満ちたコフートの存在を,確かに感じとることのできる一冊である。

日本のみなさんへ
序言
謝辞
第1部 ウィーン 1913-1939
第1章

内容説明

偉大な精神分析家ハインツ・コフートの生涯と、彼が自己心理学の立場を確立するまでの道筋をたどる伝記である。コフートが教鞭をとっていたシカゴ精神分析研究所で訓練を受けた原著者が、19年かけて、コフートの家族や友人・同僚・患者へのインタビューや、手紙・論文の調査を行って完成させた。コフートは欲動論や構造論の問題点を明らかにし、フロイトの理論を超えたメタ心理学を作り上げた。また彼は、精神分析実践がなぜ共感的でなければならないのか、なぜ分析家はオープンな存在でなければならないのかを、理論的に明らかにしてくれた。惹かれてしまうけれども同時に嫌悪感もおぼえるという、人間らしい多くの矛盾に満ちたコフートの存在を、確かに感じ取ることのできる一冊である。2001年グラディバ賞(NAAP精神分析学会)受賞。2001年ピューリッツァ賞ノミネート、2005年ゲーテ賞(カナダ精神分析学会)受賞作品の翻訳書。

目次

第1部 ウィーン1913‐1939(先史;はじまり ほか)
第2部 フロイトの足跡を踏んで1939‐1965(新しいアメリカ人としての自己;遂に、精神分析 ほか)
第3部 呪縛から離れて1965‐1970(新しい形態;エルセの死 ほか)
第4部 理論とムーブメント1971‐1977(死と自己;怒りについて ほか)
第5部 英雄の誕生1977‐1981(英雄と指導者;Z氏自伝 ほか)

著者等紹介

ストロジャー,チャールズ・B.[ストロジャー,チャールズB.][Strozier,Charles B.]
ニューヨーク市立大学歴史学教授、ニューヨーク市立大学ジョン・ジェイ校テロリズム研究所所長、TRISP自己心理学研究所教授。歴史家、開業精神分析家、米国NY州精神分析家ライセンス、精神分析、歴史、宗教、現代社会の暴力に関するさまざまなテーマについて、それらの視点を多角的に交えた研究を行うことで知られる。2001年ピューリッツァ賞ノミネート、2005年ゲーテ賞(カナダ精神分析学会)受賞

羽下大信[ハゲダイシン]
臨床心理士。1949年大分県生まれ。1974年、広島大学大学院博士課程(教育心理学)中退。現在、甲南大学文学部、同大学院人文科学研究科教授。専攻は、臨床心理学、コミュニティ心理学。個人臨床、コミュニティ・サポート

富樫公一[トガシコウイチ]
米国NY州精神分析家ライセンス、NAAP精神分析学会認定精神分析家、博士(文学)、臨床心理士。1970年東京都生まれ。1995年、愛知教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。2006年、TRISP自己心理学研究所精神分析家訓練プログラム修了。現在、TRISP自己心理学研究所訓練分析家・スーパーヴァイザー、広島国際大学大学院実践臨床心理学専攻准教授、栄橋心理相談室精神分析家、訓練分析家。専攻は、精神分析、臨床心理学

富樫真子[トガシマサコ]
臨床心理士。1971年愛知県生まれ。1996年、愛知教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。現在、栄橋心理相談室臨床心理士。専攻は、臨床心理学、精神分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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