内容説明
覇権国アメリカに各国はどのように応戦してきたか。20世紀の覇権国アメリカと対峙してきたさまざまな国や地域の国際秩序観を歴史的に検証する。
目次
「アメリカの社会科学」を超えるとは何か
第1部 「アメリカの社会科学」に対する応戦(「英国学派」の失敗―対「アメリカの社会科学」という罠;「アメリカの社会科学」とどう向き合うか―ドイツの国際関係論(IB)の挑戦
ヨーロッパの批判的安全保障研究―非アメリカ的アプローチの成功例か)
第2部 「パックス・アメリカーナ」に対する応戦(マクミラン政権の国際秩序観と「英米特殊関係」再強化の試み;フランスにおけるゴーリスムの国際秩序観;西ドイツの東方政策と「パックス・アメリカーナ」への応戦―バールのヨーロッパ安全保障構想を中心に;朴正熙外交に見る東方政策の歴史的意義―「分断国家」としての韓国と西ドイツ)
第3部 「アメリカの社会科学」以前の国際関係論(アメリカ国際関係論における「現実主義」の芽生え―ムーアとボーチャード;IRは社会科学であるべきか?―政治的思考が「現状維持国」と「修正主義国」を用いない理由;近代日本における外交観と国際秩序観―有賀長雄の場合;戦後のイギリスと日本の古典的国際政治論のミッシング・リンク―H.バターフィールドと高坂正堯の場合)
著者等紹介
葛谷彩[クズヤアヤ]
1970年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(法学)。現在、明治学院大学法学部准教授
小川浩之[オガワヒロユキ]
1972年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(法学)。現在、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻准教授
西村邦行[ニシムラクニユキ]
1980年生まれ。フロリダ大学政治学部博士課程修了、Ph.D.(Political Science)。現在、北海道教育大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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